しかし、ゲームそのものは凄いソフトですねぇ。予想以上に強烈なゲームでした。というのも、「恋愛シミュレーション」的なものを考えていたからであって、そのギャップに驚かされたというのが正しいかもしれません。実際は「恋愛シミュレーション」でも「恋愛アドベンチャー」でもない、「足枷の付いているデジタルコミック」という感じのゲームでした。
ゲーム進行の短調さと矛盾、ＢＧＭ設定の酷さはもう「根幹」と言える部分だけに、厳しい評価をせざるを得ませんね。でも、逆にレールが引かれていない分、自分なりの遊び方（全員同時攻略だとか、条件設定をした上での所持金と完了日数を争う「スコアアタック」「タイムアタック」等）が出来るというのは、ある意味面白いと思います。まぁ、雰囲気に浸りたい方には申し訳ないことではありますが。
そうこう言いながらも、全員クリアをしてしまった私にとっては、結構遊べたゲームと言える様な気がします（笑）。ツボは押さえられていた様に思えますし、ユーザインターフェースが良かった為か、結構快適にプレイ出来ましたし。私としては全面否定はしませんが、もう少し上手い作り方があったのではないかと思うと、この出来は残念でありますね。設定や雰囲気、キャラクターは非常に好感の持てるものだけに、勿体無いなぁと。
プレイした後でも、私が気に入ったキャラクターは今でもお気に入りですし、頭に残っていたＢＧＭは、ＣＤとして発売されているアレンジ版のサウンドトラックでその良さを再認識したくらいなので、良い部分は今でも良いと感じています。色々な評価がある中、最終的にどんなソフトであるかを決定するのはプレイヤー自身なので、試しにやってみるのも良いと思いますよ。今なら安い（というより破格か（笑））ですし。
そうそう。言い忘れましたが、このゲームのオープニングは必見です（爆）。普通、この題材にこの映像は考え付かないと思いますよ、本当に。
