■ 第1話 「秋の入口」 (6分21秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 またもや開催、「アキハバラ”ビリビリ電気祭り”」。春に引き続き、好評だからと秋にも開催される事になりました。春はダークピジョンの作戦に利用されて目茶目茶にされてしまったことから、「今度こそは」と出場を決める電脳組の面々。しかし、それを知った刺客三人衆が、またもやこれに乗じて作戦を企みます。さぁ、どうなるのやら。つばめとめぐみも巻き込んで、いざ「パタPiコンテスト」へ!
 是非聴いて欲しいのは、じゅんと酔っ払ったはとこの口喧嘩ですね。「国民的アイドルになってワセダ大学に入る」、「隕石が落ちてくる映画に出る」等、かなり笑わせてくれます(笑)。はとこのしゃべり方もかなり良いので、代官山はとこファンは要チェックですよ!!
 その他では、「声だけ」を逆手に取る演出を更に逆手に取っているつばめの台詞は楽しいと思いますよ(笑)。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
二学期そうそう、すっからすっかぺーなことやらかすんで御座ますねぇ。 0分33秒 「”ビリビリ”電気祭り」が秋にも開催されるというCMを見て言った台詞。以前使われた「すっからすっかぺー」とは用法が全く異なり、「すっかり」という意味は何処にも残っていないので注意が必要。ここでは「ぺー」という言葉が持つ印象だけで使われている。「やらかす」に対して「御座ます」を付けるのは通常通り。
確かに、三次元世界の美少女No.1が、この私であることを、低俗どっぷりんぷりんなUnder People共に知らしめる為には、またと無いチャンスで御座りますからして、 1分08秒 「パタPiコンテストに出ようよ」と言うひばりの言葉で思案する時の台詞。「どっぷりんぷりん」という、「どっぷり」の上位表現は注目。「御座ります」という、「御座います」「御座ます」とはまた違う展開も新しい。「Under People」系のすずめ流としての難度は高め。
ひばりちゃん、ボケもほどほどがいいです! 4分40秒 「取りつく島が無い」を「えっ、シマ福郎さん?」とポケた(?)ひばりに対して言った台詞。段々と語気を強くドスを効かした声で言うところがポイント。すずめ流としては珍しい言い回しも要チェック。
ちゅちゅん? 4分53秒 「私も出るよ、パタPiコンテスト!」という声に反応した時の台詞。今までに使われたものと同様に「ん?」の意味を持つ。定番と言えるすずめ流。
はらほれまぁ、 5分06秒 下落合めぐみのパタPi「ケロちゃん」のカスタマイズ振りを見て言った台詞。今までと違って「あら」ではなく「はら」になっているのに注意。ただ、言葉は違っていても「あらほれまぁ」と同義。ここでは「ほぉ」という意味で使用した。
いいじゃ御座りませんこと。強いパタPi、多いに結構! 結構毛だらけ猫犬だらけのちーたかぱっぱーですます! 私のフラちゃんも闘い甲斐があるってもんで御座りますわ! 5分48秒 つばめの「パタPiコンテストに出る」という言葉を聞き、言った台詞。「受けて立つ!」という気持ちが込められているからか、その勢いから出た内容は凄いものがある。「御座ります」を中心に展開、「ちーたかぱっぱー」という新しい言葉を付け加えた、インパクト十分のすずめ流。

 定番のすずめ流に加え、ラジオドラマになって、エンジン全開のすずめ流が炸裂している今回。過去に出たものが新たな形で結合していたり、難度の高さも特筆ものです。このノリ、会得出来るかどうかは、皆さんの努力次第…?(笑)
 
◆デスクロウの文学的表現◆
 川 柳
  • ふっふふと 影で見守る 黒い影
  • 大成功 ああ大成功 大成功
  • 悪巧み 三人よれば 口喧嘩 仲良き事は 見苦しきかな
 TVシリーズと比べると、かなり軽い感じの川柳なのがお分かり頂けるかと思いますが(笑)、その言い方も妙になっているのは注目しておきたいところですね。
 
■ 第2話 「集いし乙女たち」 (5分40秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 「つばめがコンテストに出る」ということで、ライバルが増えたと文句を言う、つぐみとかもめ。しかし、そんなの問題ないと自信満々のすずめ。結局、それぞれの準備を整え、コンテスト当日を迎えます。
 各々優勝を狙った服装でコンテストに臨むひばり、すずめ、つぐみ、かもめ、つばめ、めぐみの6人。それに加え、前回優勝者の「西船橋ちあき」も登場し、熱い闘いが繰り広げられるのは必至! その裏では、刺客三人衆が動き始めていたのです…。
 なかなか楽しませてくれるのは、すずめの台詞ですね。それぞれが用意した服装も狙い過ぎていて笑えると思います(笑)。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
ちゅん? 良いじゃ御座りませんか。ポチだか不気味饅頭だか知りませんが、相手は所詮紫色の葡萄グミさんですます。それともつぐみさん、勝てる自信、無かりそばそか? 0分31秒 つばめの参加を促したひばりに、「ライバルを増やすこと無いだろ」と文句を言うつぐみとかもめを制す様に言った台詞。やはり「御座りません」を使用し、プティアンジュを強烈に表現した上、つぐみへの質問までも新語で締めるという、最上級・最強難度のすずめ流。
ならば、ちんまい小学生的なつるぺた娘では、勝ち目などNothing! 私の勝利は、確定したも同じでごわす。 1分04秒 つばめが相手にならないということをつぐみに説明した時の台詞。「ちんまい」や「つるぺた」という表現を組み入れているところは、自信の表れと受け取って良い。それは、「私の勝利」と言い切ってしまっているところに掛かっているので分かり易い(笑)。「Nothing」や「ごわす」を組み入れて、すずめ流としてより高度に完成させている。
Under Peopleにあるまじき、大それた夢を抱いた、身のほど知らずのどてかぼちゃさん達が、どっちゃりんこです。 1分51秒 パタPiコンテストにエントリーしようと並ぶ人数を見て言った台詞。「Under People」系の表現として、「どてかぼちゃ」も加えているのはポイント。「多い」を「どっちゃりんこ」としているところは、正しくすずめ流。
今や、美少女の1つの典型的なパターン、眼鏡っ娘ちゃんですわ! これで、眼鏡属性を持つ殿方のハートをGet! 2分20秒 パタPiコンテストに出場するために着替え、自分の作戦を説明した時の台詞。すずめ流としての難度は低く、「殿方」や「Get」くらいしか無いが、この作戦内容自体がすずめ自身のマニアックさを表わしているのは注目したい(笑)。
かっ、前回の優勝者だか何だか知りませんが、ちゃっかり昨今のトレンドの、メイド服なんか着てからに…。2回連続優勝の目論見、見え見えぷっぷくぷーですわ! 4分39秒 ステージに登場した前回の優勝者「西船橋ちあき」を見て言った台詞。「着てからに…」という表現や、「見え見え」の後に「ぷっぷくぷー」を付ける展開等、すずめ流としての難度は比較的高め。メイド服を「昨今のトレンド」と言うところから、2010年の背景が感じられるのもポイントか(笑)。

 この回の主役とも言えるくらいの「すずめ流」(笑)。そのノリ、内容、どれを取っても最上級なので、今まで培ってきた知識レベルを試すチャンスです。これが全てすんなり取り込めたのであれば、かなりのものです。
 
■ 第3話 「黒いパタPi」 (5分45秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 パタPiコンテストが始まった! ひばりに順番が回って来るも、その相手が不気味な上、連れているパタPiもまた不気味。正体は、豪徳寺じゅんと祖師谷みやまが遠方から操る特殊なパタPiなのですが、さぁ、ひばりとデンスケはどうなるのでしょうか!! その結果は次回へ持ち越しだったりします(笑)。
 話として注目するところはあまり無かったりします。ただ、中学生に扮した豪徳寺じゅんと、アイドルとして出ている代官山はとこの、公衆の面々での会話はポイントと言えるかもしれませんね(笑)。  
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
機械獣、或いはメカロボ軍団的な1970年代のデザインセンスですわ。 4分07秒 じゅんの黒いパタPiの戦闘モードを見て言った台詞。「機械獣」や「メカロボ軍団」という表現が、何ともすずめの変な知識を垣間見せている。純粋なすずめ流とは異なるが、過去の使用実績からしても、もう標準的な表現法として認識出来る。今後のことも考え、覚えておく方が良いだろう(笑)。

 たった1つのすずめ流でしたが、その1つがなかなか凄いものですよね。今まで登場したものとは違うパターンなので、しっかり心に留めておきましょう!(笑)
 
◆デスクロウの文学的表現◆
 川 柳
  • 舞台裏 潜んで操る ゴーレム君
  • それではと メイン電源 投入す
 裏方に徹するみやまは、その登場も少ない為に川柳も少な目です。内容も前回同様、軽いものが多いです。場面としても正に読んだ通りです(笑)。
 
■ 第4話 「決戦、ビリビリ祭り」 (6分51秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 遠隔操作して作戦完了の予定だった黒いパタPi「ゴーレム君」は、結局手落ちがあって暴走してしまいます。これによりコンテストは大混乱となりますが、プティアンジュの活躍でそれも落ち着きを取り戻します。
 この回では、つばめがなかなか深い台詞を言います。それは、後々の展開(TVシリーズの17話以降)へ結び付ける事も出来るので、肯けるものがあるでしょう。最後に出て来た西船橋ちあきの行動もなかなか良い感じです。
 話の締めとしては、「可もなく不可もなく」というくらいの及第点かなぁと。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
レギュレーションチェックの時に、物騒なユニットは取り外したんでごわした! 2分02秒 フランチェスカに戦闘行動を取らせようとした時に、それが出来ない事を知ったすずめの台詞。「ごわした!」という表現は初登場で、脱「御座います」の風潮が見え隠れするところはポイントとなるだろう。その表現以外は、至って普通のすずめ流と言える。
珍しく誉めて差し上げたのに、しかとかますですか? 4分04秒 無愛想なつばめに対し言った台詞。「しかと」に「かます」を付けて、言葉の悪さを上げているところは、今までのすずめ流と同様。締めの「ですか?」で表現を多少柔らか目にしているのは、最近では珍しい(笑)。

 それまでが強烈過ぎたので、数も少な目ですが難度も低めに感じる今回。それでも初登場の言い回しもあったり、すずめ流はまだまだ極められないなぁと感じるところでもあります。何処まで続くか「すずめ流」(笑)。
 
◆デスクロウの文学的表現◆
 川 柳
  • 敗北者 ああ無様なり 無様なり
 見た通りの内容です(笑)。作戦の結果がどうなったか、もうお分かりですよね? 状況を的確に表わした、良い川柳です(爆)。
 
■ アキバ外電2 「トキ次郎さんの憂鬱」 (7分02秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 「僕の為に手作りカレーを作ってくれる」とひばりと約束したトキ次郎。それが楽しみで仕方が無いトキ次郎が、ことごとく裏切られてしまう、悲惨なお話し。…かと思えば、ちゃんとハッピーエンドになっていますので、ご安心を(笑)。
 その映像がハッキリ浮かんで来るくらいにその描写がされているので、なかなか楽しいです。話は飛んで結論! やっぱり「カレーは”愛”」ですねっ☆
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
ちゅちゅーん! 2分16秒
5分51秒
定番中の定番である、意味を持たない「すずめ流」。1回目はひばり宅にお邪魔した時の挨拶、2回目はカレーに添えるサラダを作ったと説明する時にそれぞれ使った。

 主役はあくまでも「花小金井トキ次郎」その人なので、すずめ流は必要最低限に押さえられているのは仕方がありませんね(笑)。極々普通のすずめ流ですから、楽勝ですよね?


●関連データ
脚本 シリアス:ギャグ比率 設定時期 お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
山口 宏 2:8 16話と17話の間


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