■ 第1話 「新しい季節」 (7分45秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 「いろーんなことがあった。辛いこと、悲しいこと、苦しいこと。長いようで短かった。ううん、その逆かもしれないけど。とにかく明日から、私たちの新しい生活が始まります。」ということで、TVシリーズ終了後の、中学二年生としての生活がスタートしました。
 いつもと変わらない朝の風景から始まる今回、本当に平和が戻った(?)というのを感じさせます。そんな中、1人だけ浮かない顔をしているかもめ。「オオサカへ帰る」。電脳組の皆にそれを伝えられず、時は過ぎて行きます…。
 先ずは導入部。TVシリーズの最後を思い出して、時の流れを感じましょう。台詞もTVシリーズ第1話を彷彿させるものがあって、これまた知っていれば知っているほど楽しいですよ(笑)。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
あらほれまぁ、今日も大変にお日柄がよろしくて、結構毛だらけだらけも結構で御座いますですわ。 2分10秒 朝の挨拶。始業式へ向かう途中のすずめにひばりが声を掛けた時の台詞。「あらほれまぁ」で始まる挨拶はこれが初めて。「結構毛だらけ」がシリーズ化して来たのか、新たなパターンが出現した。この意味不明振りが超難度のすずめ流である証である。
あ〜ら、おフランス生まれのポチも、相変わらずの紫ドドメ色で、結構毛だらけうみたこだらけのナイスツーミーチューなことで御座りますこと。 2分23秒 ひばりに次いで朝の挨拶をしたプティアンジュに対して向けた挨拶。まだ仲良くなり切れていないのか、言葉が何処か刺々しい。「結構毛だらけ」シリーズにまたもや新パターンが登場しているのも逃さない様に。その他、「御座ります」を使用しているのにも注目。
ミステイクで御座ります。 2分36秒 「ポチ?」と聞き返すつばめに対して、笑いながら誤魔化した時の台詞。ここでもまた「御座ります」を使用しているのに注目。「間違い」と言わずに「ミステイク」というところは、すずめ流である。
何ですとぉ?! 2分45秒 「ミステイクじゃない」とつばめに言われ、その裏付けを聞いて驚いた当のすずめが言った台詞。一言だが、すずめ流を踏襲した言葉遣いになっているところは確認しておきたい。
何て失礼! 且つ、ぶしつけなことのたまわうことですますか! 3分17秒 「変な言葉がうつるから」とつばめに言われ、文句を言った時の台詞。「ぶしつけ」で「のたまう」を付け、「ですます」で締める標準形のすずめ流。
それにしても、つるぴかてんてんの、極々ノーマルなAverage Peopleの校長先生でしたわ。 4分52秒 始業式が終わった感想を述べるひばりに返した台詞。髪の毛の薄さを「つるぴかてんてん」と表現した上、「Average People」と称するところは、完璧なるすずめ流。「People」シリーズの2つ目の登場となった。
ちゅちゅーん! 良いですわね! 5分21秒 「DOSバーガーへ繰り出そう」というひばりに対しての賛成意見。「ちゅちゅーん」は今までと同様の用法で、「まぁ!」に当たる。
付き合い激悪ですわ。 5分42秒 かもめがDOSバーガーへ来ない事を知り、言った台詞。「激悪」という表現は、「ゲロ」シリーズとは違うので注意。腹立たしい時に使った「激ムカ」と系列は同じ。
ですます。 5分53秒 かもめが付き合わなかった理由を予想したつぐみの後に言った台詞。今まで出て来たものと同様「相づち」系のすずめ流。頻繁に使われるので、覚えて損は無い。

 今まで出て来た定番に混じり、超難度のものも入っていて、バランスが取れている今回。難度の高いものに着いて行けない人は、今までの復習をしっかりする必要があります。シリーズも増えているので、臨機応変に使い分ける習慣を付けましょう(笑)。
 
■ 第2話 「悲しい告白」 (7分48秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 かもめの様子が変なのが気になって仕方のないひばり。つぐみやすずめと一緒にかもめの居る教室へ行くも、時を同じくして現れた北浦和うずらの発した言葉から「かもめがオオサカへ帰る」ということを知ってしまいます。どう言い出そうか悩むかもめが、この場面で取った行動に電脳組の友情に亀裂が…?
 ドラマを聴いている方は、それぞれの気持ちが分かるだけにもどかしい部分もありますね(笑)。その辺りを楽しむのが良いのではないでしょうか。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
仕方ありませんわ。小学校ではないのですからして、当然とろとろ隣のとろろどんぶりで御座いますです。 0分21秒 6時限まで授業があることに不満を言うひばりに対して言った台詞。「当然ですわ」で終わらせられるものを、「とろとろ〜」を付けて全く意味不明に展開させている、超難度のすずめ流。これは繋がりを模索し辛いので、余計に難しい。
ちゅちゅん? 0分29秒 「あれ見て!」と新入生を指すひばりに応えた台詞。今まで出てきたものと同様の用法で「なんですの?」と同義。すずめ流の基礎中の基礎と言える。
まだまだお胸も未発育ですし、顔つきも非常にchildishな感じで御座いますです。 0分35秒 新入生を見て感想を述べた時の台詞。顔と胸に関してしか言わないところが、すずめの自身を象徴していると言える。「あどけない」をわざわざ英語で言うところも含め、流れはすずめ流そのものである。
あらほれまっ。昨日の始業式、耳の穴かっぽじって聞いてなかったんで御座りますか? 1分05秒 新入生の制服が新しいデザインなのを見て驚くひばりに向かって言った台詞。ここでの「あらほれまっ」は「あらら」と同義。「耳の穴かっぽじって」という表現を用いた後、「御座ります」の疑問形に展開するところは、中難度のすずめ流。
トイレでごわすですます!
お便所でごわすです!
1分32秒
1分53秒
「仲良くお揃いで何処へ行くんだ?」というつぐみに対して応えた時の台詞。力いっぱい言っているところがポイントで、つぐみに突っ込まれている(笑)。1つ目よりも2つ目の方がより下品であると言える。どちらも「ごわす」を使用しているところは注目したい。
どうせ、冗談ガセネタぷっぷくぷー、大嘘八百、花のお江戸は八百八町に決まってますですわ! 4分31秒 かもめのオオサカ行きを聞いて、口にした台詞。今まで使われた同義語を3つ並べて強調するものと同じ用法。今回大きく異なるのは、3つ目が「ぷっぷくぷー」と意味不明なところ。その分、次に続く部分がそれを補って余りある表現になっているのは要チェック。その難度はかなり高い。

 かなり難度の高いもので埋め尽くされた今回。「ごわす」と「御座ります」の2系統の増加に伴い、「御座います」が減っているのが良く分かる回でもあります。その他、難度の高い言葉の連結が多く登場している回でもあるので、用法の分析をするのに有効とも言えます。上手く活用しましょう!
 
■ 第3話 「遠い思い」 (8分26秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 「かもめがオオサカに帰る」。この時のかもめの態度が気になって悩むひばり。雛子に「本当の親友ならその子の気持ち、分かってあげられるはずよ」と言われ、つばめにも「弱いから強く見せようとする」と言われ、かもめの気持ちを察するひばり。何も言わずにトウキョウを離れようとするかもめ。そして、ひばりが取った行動は…?
 今回はひばりとかもめの気持ちの描写がポイントですね。そしてつばめの台詞もなかなか深いものがありますので、心を開いた後だということも意識して聞いてみましょう。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
ちゅん? 5分11秒 「聞いたかよすずめ?」とつぐみに言われた時のリアクション。今まで出たものと同様の用法で「え?」や「何ですの?」と同義。
ほぇ、マジですますか? 5分16秒 かもめがトウキョウ出発を1日早めたと聞き、驚いて言った台詞。
そんな薄情なすっぺけーぺーさんの見送りなんて、無駄無駄ダムダムダム決壊で水浸しのざーぶざぶーのことです! 5分55秒 「見送りとか」というつぐみに対して、言い放った台詞。怒りに身を任せて言っている時のすずめ流は強烈で、「すっぺけぺーさん」という表現だけでなく、「無駄」から「ダム」、そして決壊して水浸しという流れまで作ってしまい、全く意味不明になっているところは半端ではない。
あの方の話題は、これで打ち止め終了Stopping! この三次元世界には存在しなかったものとして、新たな生活をスタートさせるが大吉中吉ハッピッピーでごわすですます! 6分08秒 かもめの話を続けるつぐみに対し、それを制した時の台詞。同義語3連による強調を使用した後、「三次元世界」を持ち出した表現は凄いものがある。通常なら「させるのが吉」という表現を、3連強調の如く「大吉中吉〜」として付け加えるところは、超難度のすずめ流として誰もが納得するだろう。
ちゅちゅちゅちゅちゅーん? 6分27秒 かもめのことは構わずに帰ろうとするすずめを呼び止めたひばりに対するリアクション。驚き加減が「ちゅ」の数に表れていると思って良い。意味ぱ「えっ?」と同義で、以前に出たものと用法は同じ。
何のことだか、ちちんぷいぷいですわ。 6分32秒 かもめの気持ちについて説明するひばりに対して言った台詞。普通なら「ちんぷんかんぷん」というところを「ちちんぷいぷい」としているところがすずめ流。ノリは同じだが、その意味が全く違うものを持って来て、聞いている方に違和感を感じさせないという、高度な用法に注目。

 出てきたその数から考えると密度が濃かったといえる今回。同義語3連系とその派生パターンが出ている重要な回でもあります。使いこなすのは大変だと思いますが、今回の用法を覚えておけば、色々応用も利く様になるでしょう。すずめ流は日々の積み重ねこそが重要です。めげずに頑張りましょう!
 
■ 第4話 「いつまでも、どこまでも」 (9分20秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 いきなりトウキョウ駅に現れたアルヴァタール。それを迎え撃つアキハバラ電脳組! フランチェスカのマイクロミサイルが炸裂する!! BGMは勿論、「朱 -AKA-」!! 熱い、熱いっ!! …と思いきや、アルヴァタールからはどこかで聞いた声、ディーヴァは召還せず、台詞はインチキ臭い…(笑)。実は、ひばりが仕組んだ「かもめの本性知ろう作戦(仮)」だったのです。
 「割り箸やダンボール」で作られたアルヴァタールの中身は、言わなくても分かりますよね?(笑) 和解した電脳組の面々の友情は更に深まった様で、「じぃ〜ん」と来るものがあります。最後のつばめの台詞もとっても良いですね。
 かもめはオオサカへ帰ってしまったものの、新しい制服に身を包み、中学二年生としての新しい生活が始まります。締めくくるBGMは「Birth」。もう完璧でしょう。ちなみに、CDでは次のトラックにあたる歌「Distance」は、このドラマに相応しいとっても良い歌です。グッと来る人も多いのではないでしょうか? ブックレットの真ん中のページを見ながら聴きましょう。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明
すっからすっかぺーと忘れておりました。 3分41秒 「タカオ山で同じ様な事があったやないか!」と言うかもめに応えた台詞。以前出て来たものと同様で「すっかり」と同義。これも割と頻繁に使われるので、覚えておきたいすずめ流の基礎である。
つぐみさんほどでは御座りませぬです! 5分30秒 つぐみに「すずめの奴は結構本気でムカついていたけどな」と言われ、反論した時の台詞。「御座りませぬ」という言い方は初めてだが、「御座います」系から「御座ります」系へ移行しているのが分かる。次期標準のすずめ流となるだろう。
嘘ぺっぺーですます! 5分36秒 「かもめが本心で言ってるんじゃないって気付いてたぜ」というつぐみに対して、更に反論した時の台詞。「嘘ぺっぺー」という表現が、その言っている時の表情までも感じさせる。普通の表現に「ぺっぺー」や「ぷりぷり」などの「ぱ行」で始まる表現を追加することで、すずめ流へ展開しやすくなるのはポイントと言えよう。
ちゅちゅん? ところで、例のデンジャラス極まりない、ダイナマイト娘さんは、何処に行ったことでしょう? 6分29秒 かもめとの誤解が解け、友情が更に深まったところで、騒ぎを起こした張本人の行方が気になって言った台詞。「デンジャラス極まりない」という表現は、すずめ流としては極々普通である。その他、「ダイナマイト娘」と周りの皆にも分かる表現を上手く取り入れるところは、臨機応変なすずめ流ならではと言える。

 これまでが強烈過ぎたということもあって、極々当たり前の用法や表現だけで済んだ今回。これで物足りなさを感じたあなたは、もう立派な「すずめ流中毒者」です(笑)。更には、それぞれの表現がすんなり理解出来たり、何処で出てきたかが分かる方は、「すずめ流師範」になれる素質をお持ちです(爆)。良く分からなくても、ここまで着いてきた方は、皆さん「すずめ流」の基礎は身に付いてしまっていることでしょう。それを日常に取り入れ、自然に言葉を発せられる様にこれからも頑張りましょう!!(笑)
 
■ アキバ外電3 「アキハバラ第二電脳組!」 (9分51秒)

◆今回の聴きどころ、感想等◆

 北浦和うずらをリーダーとし、下落合めぐみ、西船橋ちあきの3人で結成した「アキハバラ第二電脳組」の活躍を描くドラマです。エノケン、ケロちゃん2号、ホゲノスくん、それぞれが持つパタPiも出ていますので、その活躍も楽しんで下さい(笑)。
 オチとしてはこんなものでしょう。もっと爆裂な展開でも良かった様に思えますが、ある意味無難にまとまっているとも言えますね。それと、この当時の秋葉原駅を知っている方には笑えるネタが1つあります(笑)。
 
◆今回のすずめ語録 RETURNS◆

No. 台詞 発声箇所 説明

 一応、すずめは出てきたのですが、ほんの少しだった為か、すずめ流として特筆する様な台詞は登場しませんでした。まぁ、その分、別の人が活躍しているので、この話だけはそちらに耳を傾けましょう(笑)。


●関連データ
脚本 シリアス:ギャグ比率 設定時期 お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
山口 宏 4:6 26話と劇場版の間


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