◆今回の見所、感想等◆

 前回までのシリアスさとは打って変わり、突然の「臨海学校」。しかも、主役はパタPi達だったりするのが面白いところですね。そのパタPi達の大活躍と、協力し合うところはここでしか見られないポイントでもあるので堪能しましょう。
 見所は正に「パタPi達の冒険」ですね。その他、スフィンクスなつばめと、ジャージ&エプロン姿の電脳組の面々も見所と言えるかもしれません。まぁ、久し振り(?)の息抜きとして気楽に見て頂くのが、この回の正しい見方だと思います。最後の「忘れる?」でエンディングに入り、オチが用意されているところ等、場面切り替えや話の流れのテンポは小気味良いです。
 攻略ポイントは、「”最後の休日”といったところか…」、「お城は、約束の場所…」です。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

「どうしろって言うの、この私に…?」(笑)
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 30%
シリアス:ギャグ比率  0:10 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
「恋ねば」回数
特筆事項 EDは「”太陽の花”Jazz Ver.」
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明
で、御座いますですか?
で、御座いますですね☆
7分50秒
18分28秒
人の台詞の後に続けて使い、極力同じ内容を省略する「相づち」系のすずめ流。1つ目は、つぐみの「びっくりした?」に対して、2つ目は、つぐみの「さぁな?」に対して、それぞれ言った台詞。以前使用した時よりも、つぐみとの連携がスムーズである。
あらほれまっ 13分59秒
14分44秒
21分47秒
定番のすずめ流。1回目は従来通りの「溜め息」的な用法でも「まっ」と歯切れが良いのが特徴。2回目は「あらっ」という様に会話の中で楽しそうに使っているのがの特徴。今までは「まぁ」が殆どであった。今回の3回目は「まぁ」に属する。ちなみに、1回目は夕立に降られてしまった時、2回目はことわざを言った直後に、ひばりのお腹の虫が鳴いた時、3回目は遅くまで遊んでいた(実際は冒険していた(笑))パタPi達が帰って来た時に使った。
”お天気とお腹を空かせたひばりちゃんには、勝てない”ということわざがありますで御座いますですわ。 14分33秒 夕立に降られ、泳げなくなってしまって残念がるつぐみに対して言った台詞。実際にはそんなことわざは無いが、普段の生活の中で皆に通じる冗談を上手く使った、臨機応変なすずめ流。ケース的には珍しい。

 久し振りのすずめ流ですが、登場したものは多くない上に目新しさの無いものでした。それでも、今までと違っている言い方だったりするので、それはそれで難しいところでもあります。数は増えなくとも、質で攻めてくるのもすずめ流の厄介なところと言えるでしょう。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つ9つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
「海だぁ!」とはしゃぐ3人。オンエア版も悪くは無いのですが、リテイク版の方がより丁寧に描いてありますよね。ちなみに、この後に出て来る車内のクラスメート達は全然違っています。
車内から外を見るつばめ。オンエア版も悪いというほどのものではないのですが、キャラクターデザインで考えた場合は、少し違う様な気もしますよね。それがリテイク版ではきちんと整えてあるのが良く分かります。
「一番乗りぃっっ!!」と海へ走るひばり。オンエア版は一見酷くなさそうですが、実は走っている動画がかなり酷いです。歪すぎてかなり笑えます。海へ行くまでの描写が、リテイク版は全然違っています。ほぼ同様の場面を挙げましたが、その違いは一目瞭然ですね。
つぐみの水着の感想を言うすずめ。場面として受ける印象はほぼ同じですが、それぞれの表情とそのプロポーションは違っているのが良く分かります。些細な場面なのにリテイクされていますよね。
シマ福郎が用意してくれた水着を着け、驚くかもめ。同じ場面で受ける印象は同じですが、その表情はキャラクターデザインとして見ると、リテイク版の方が正しいと言えますよね。背景の印象も結構違います。
「お城は…」と空を見上げるつばめ。この時のつばめが何を考えていたのかを考えると、リテイク版の方がしっくり来る様な気がします。見上げ方からしても、髪の毛の位置が自然なのはリテイク版と言えます。
フランチェスカのミサイル発射の瞬間。オンエア版は何故か単色になっています。勿論、リテイク版の方が正しいですよね。この後の場面で、もう一度攻撃を試みるところがあるのですが、オンエア版は「弾切れ〜」と叫びつつ、弾装にはしっかり入っていたりします(笑)。
「あぁっっ!!」と夕食がカレーだと知って驚くひばり。これまた受ける印象は同じですが、よりしっかり(キャラクターデザインを尊重して)描かれているリテイク版の方が良いと言えます。丁寧さもずいぶん違いますよね。
「たまには時間が経つのも忘れるほど遊ぶのも良いやろ」と、帰って来たパタPi達を迎える4人。カットとしては同じですが、4人の表情がより良く描かれているリテイク版の方が良い印象と言えます。特にひばりの表情は、リテイク版の方がその場面に適したものになっていると思います。

 作画として「酷い」と言えるものはあまりなかったのですが、オリジナルキャラクターデザインと比較すると「違うなぁ」と思うカットがありました。そういった場面を殆ど差し替えている今回は、「作画自体は安定しているものの、より良くする為にリテイクされた」という回ですね。
 全体的にパタPi達が主体になっているので、その部分の差し替えが殆ど無かった分、救われた回なのかもしれません(笑)。リテイクはある程度ありますが、些細な場面の差し替えであるところから、「拘り」とも言えるリテイクである事が、上に挙げた場面からでもお分かり頂けるのではないかと思います。その割には、枠を拡張して9つも挙げてしまいましたが(笑)。
 
◆更にリテイク!? 凄すぎるのことですわ!◆

No. リテイク版 DVD版 場面説明
デンスケに海を見せるひばり。車内の生徒達は全員夏服(半袖)なのですが、この場面のひばりは長袖になっています。DVD版はそれを正しく修正した上、背景も綺麗にしていますね。

 この場面は、オンエア時の修正漏れ(オンエア版は車内からずっと全員長袖。リテイク版はこの場面以外は全員半袖になった為、この場面だけがバグっていた)を、更なる保存版であるDVDにするに当たって修正を入れた様です。スタッフの意気込みには脱帽です。


●放映データ
話数 15 サブタイトル 「砂の城」 放映日 1998.07.11
脚本  高山治郎 絵コンテ 毛利和昭 演出  毛利和昭 作画監督 牛島勇二
ゲストキャラ 男子生徒A:吉野裕之、男子生徒B:鈴村健一
アニメーション協力 リップルフィルム


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