◆今回のハルカ様◆

 何と言っても第1話。「最初が肝心」という難題(?)を十分にクリアしていると思います。自ら「何処にでもいる極普通の女の子」と言っていますが、今ではこういう娘さんの方が探さないと居ない気がするのは私だけでしょうか?(苦笑) まぁ、それは置いておくとして・・・。
 「喜怒哀楽」の表情のうち、第1話で出ていないのは「怒」だけというくらい、色々な表情を見せてくれました。中でも、鳥の親子を見ていて一瞬頭を過ぎった悲しい映像が気になり、1人になった瞬間に不安が押し寄せ、スパイク君に泣き付いてしまう場面はとっても印象に残ります。
 それでも、冒頭で見せた笑顔と笑い声の方が「ハルカ様」というキャラクターを印象付けるには最高だったと思っています。そして、アンジェラさんという人間嫌いのロボットを気に掛け、全く会話をしてくれなくとも諦めずに接しようとするその姿は、とっても好きです。扉の前に食事を置いて去るところも良いですね。
 
◆今回の堀江由衣さん◆

 原作で思い描いていた「ハルカ」の雰囲気を壊される事無く、「極普通の娘さん」を演じられていたと思います。それが「素」の状態なのか「演技」の状態なのかは分かりませんが、日常会話だからこそ「自然」に感じられるのは良かったです。一番印象に残ったのは、やはりスパイクに泣き付く場面でしょう。「私、本当は悪い子で…」と涙ぐみながら語る部分は、何だかこちらも涙ぐんでしまいましたから。それを考えると、気持ちが入った演技をしていらっしゃると感じられます。
 
◆今回の見所、感想等◆

 第1話ですから、基本的な世界、キャラクター紹介に重点が置かれてあります。それが理解出来れば第1話としては完璧なのではないでしょうか。でも、第1話とはいえ、ハルカ様の優しさに触れられる場所は結構あります。その部分は、今後の展開に関わってくるであろう部分でしょうから、しっかりと観ておくのが吉ですね。
 原作と基本的な部分は一緒です。そういう意味でも、すんなり作品に入れるのではないかと思います。ちなみに、原作の1話の半分くらいが、このアニメ版の第1話になっているんですよ☆


●放映データ
話数 サブタイトル 「少女ハルカ」 放映日 1998.10.05
絵コンテ KIKU 演出   KIKU 作画監督 小林利充
原画 谷 圭司、山岸徹一、中村 基、片岡康治、沖田篤志、
丸 加奈子、谷川政輝
動画 Lee Pro
ゲストキャラ


Back