◆今回のハルカ様◆

 冒頭から「激突って、一体どういう事なんですか!?」と、巨大なフライヤーの目標航路に驚きを隠せないハルカ様。しかし、その時フライヤーがインテリジェンスロボットだという事に気付いたハルカ様は、ロボットさん達に話し掛けてみる様に言います。なかなかの気転でしたね(って、クレリック先生はもう試していましたけれど(笑))。
 カナト君を探しに行きたいという気持ちを押さえ切れず、それを口にするハルカ様でしたが、それをリーブスさんに止められます。しかし、そんなハルカ様を見たアンジェラさんは自ら一緒に行く事を申し出てくれ、その言葉に表情を輝かせるハルカ様。カナト君探索にOKが出た時のハルカ様と共に良い感じでした。
 カナト君の居た部屋に来てみたものの、もぬけの殻だったのに気を落とすハルカ様。自分に何も言わずに出ていってしまったカナト君の気持ちが分からなく落ち込みますが、アンジェラさんが聞いたカナト君の別れの言葉を伝えられ、笑みを浮かべるハルカ様の表情を見てこちらも安心しました。
 アリスとリリスが倒れているのを見付け、その惨状に言葉も出ないハルカ様。逆上したソーンに狙われるも、アンジェラさんの一撃でどうにか救われます。その後、それまでの事を少しずつ語るハルカ様の少し沈痛な面持ちは印象に残りました。やはりロボットさんとはいえ、言葉を交わした事がある以上、ハルカ様にとっては人間と変わりが無いんだということが伺えた場面でした。
 
◆今回の堀江由衣さん◆

 久し振り(?)に台詞が大目だった今回。クライマックスということもあって、場面場面の言葉には力がこもっている様に感じられました。ハルカとしては変わらず、大きな特徴のある女の子とは言えないのですが、放映開始直後の頃に感じた「ハルカらしさ」とは徐々に違う「ハルカらしさ」を感じられる様になっている今、それが番組を通しての堀江由衣さんの演技によるものであれば、これはとっても嬉しい事ですね。
 今回一番好きだった部分は、相変わらずなのですが「アンジェラさん!」という一言でしょうか。「あたしが付いていれば大丈夫だ」と言ってくれたアンジェラに対して、「有り難う」と「嬉しい」の2つの気持ちが入っているこの一言は、言葉を飾らない一番難しい感情表現だと思っている為か、素直に気持ちが受け留められると、妙に嬉しくなります。こういう部分だけは、堀江由衣さんの表情が浮かびます(笑)。
 
◆今回の見所、感想等◆

 「巨大なフライヤーにミサイルを沢山塔載し、そのまま火星に激突させる」というのは、全てホーニーが独断で企てている事だと知ったソーンの自嘲的な笑いは印象に残りましたね。その他にも、アリスとリリスが破壊されているのを見て逆上するところ等、見た目は凶悪そうなロボットであっても、根は優しい心を持っているんだなぁと感じました。何か憎めないキャラになりました。
 ハルカ様御一行は、ハルカ様とアンジェラさんはカナト君探し、スパイク君も行動は別になりましたがカナト君探し、リーブスさんとクレリック先生はフライヤーの制御、残ったトリガー君は見張りと、それぞれの持ち場についた皆さんでしたが、トリガー君が相変わらず「面白い/つまらない」で判断するのはちょぴっと可笑しかったです。それ以上に「トリガー君しか居ない」と言われて、その気になってしまう場面は可笑しかったです(笑)。
 今回のラストは、ホーニーに銃を突き付けられたハルカ様。「お前は存在してはならないのだ」と言われた所で幕を閉じます。くぅ〜っ、気になるじゃないですかぁ〜っ!! という感じで、またまたクライマックス絶好調というところです(笑)。もう、全然原作と比較出来るものではない事は再三申しておりますが、どうなってしまうのでしょう? 次回予告では、ハルカ様が倒れているところだけが映し出されており、気が気でなりません。残すところ2回。綺麗にまとまって欲しいと思っております。


●放映データ
話数 22 サブタイトル 「裏切り」 放映日 1999.03.15
絵コンテ KIKU 演出 中山岳洋 作画監督 小林利充
原画 中山岳洋、谷川政輝、片岡康治、澤田博範
動画 Lee Pro
ゲストキャラ カナト:今井由香、ソーン:石井康嗣、ホーニー:大塚明夫


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