装甲騎兵ボトムズ  1983年04月01日〜1984年03月23日 テレビ東京系列にて放映

タイトル

(C)日本サンライズ(現サンライズ)

もはや理由も目的も分からなくなった戦争に、
全てを奪われ、全てを支配されたアストラギウス銀河。
百年戦争の終結とともに、
失ったものを探し求める者たちの新たな戦いが始まる。

序文
 「装甲騎兵ボトムズ」。この作品は今でも印象深く、「アニメーション」という括りでは最も好きな作品です。何がそこまで気に入る理由になったのか明確に言い表す事は出来ませんが、全ては「キリコ・キュービィ」という主人公を中心にした物語が「面白い」と感じたからだと思います。
 代表的なものに「次回予告の格好良さ」というものがあると感じますが、全く番組をご存知ない方でさえも、これらに目を通すだけで雰囲気は伝わると思います。これで「観てみたい」と思った方は、「高橋良輔」氏の作品に魅入られる可能性が高いですよ(笑)。

赤い太字がサブタイトルになっています。

■ TVシリーズ・次回予告集

予告話数内      容
アストラギウス銀河を真っ二つに分けた、
バララントとギルガメスの2つの星系が、砲火を交えて百年。
両陣営の疲弊は極みに達し、ようやく終戦の燭光が見え始めた、大戦の末期。
辺境の小惑星、リドの漆黒の闇の中で、物語は始まった。

「装甲騎兵ボトムズ」。

お楽しみに!

※1話のサブタイトルは「終戦」
ロッチナの手を逃れたキリコを待っていたのは、また、地獄だった。
破壊の跡に住み着いた、欲望と暴力。百年戦争が生み出した、ソドムの街。
悪徳と野心。退廃と混沌とを、コンクリートミキサーにかけてぶちまけた、
ここは、惑星メルキアのゴモラ。

次回「ウド」

来週も、キリコと地獄に付き合ってもらう。
食う者と食われる者。そのお零れを狙う者。
牙を持たぬ者は、生きて行かれぬ暴力の街。
あらゆる悪徳が武装する、ウドの街。
ここは、百年戦争が産み落とした、惑星メルキアの、ソドムの遺児。
キリコの体に染み付いた硝煙の匂いに惹かれて、危険な奴等が集まって来る。

次回「出会い」

キリコの飲む、ウドのコーヒーは、苦い。
かつて、あの重々しき歌に送られた戦士達。
故国を守る誇りを、厚い装甲に包んだ、アーマードトルーパーの、ここは墓場。
無数のカリヒラ達の、ギラつく欲望に晒されて、
コロステロに引き出される、ウドの街の遣唐使。
魂無きボトムズ達が、ただ、己の生存を賭けて激突する。

次回「バトリング」

回るターレットから、キリコに熱い視線が突き刺さる。
最も危険な罠。それは、不発弾。
企ずして仕掛られた、地中の闇に眠る殺し屋。
それは、突然に目を覚まし、偽りの平温を打ち破る。
ウドは、巨大な罠の街。そこかしこで、信管を咥えた不発弾が目を覚ます。

次回「罠」

キリコも、巨大な不発弾。自爆、融爆、御用心。
人の運命を司るのは、神か、偶然か。
それは、時の回廊を巡る、永遠の謎かけ。
だが、キリコの運命を変えたのは、”素体”と呼ばれた、あの物体。
小惑星、リドの闇の中で走り抜けた戦慄が、今、ウドの街に甦る。

次回「素体」

ジジリウムのシャワーの中から、美女が微笑む。
ウドという汚れの海に見え隠れする、素体という氷塊。
どうやら、水面下の謎の根は深く、重い。
人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、あがりまでは一転四六の采の目次第。
鬼と出るか、蛇と出るか。謎に挑む、敵中横断。

次回「襲撃」

キリコ、敢えて火中の栗を拾うか。
ファウストは、メフィストテレスに心を売って明日を得た。
マクベスは、3人の魔女の予言に乗って、地獄に落ちた。
キリコは、素体に己の運命を占う。
ここ、ウドの街で明日を買うのに必要なのは、ジジリウムと、少々の危険。

次回「取引」

ウドの商売には、死の匂い。
昨日の夜。全てを無くして酸の雨に濡れていた。
今日の昼。命を的に、夢買う銭を追っていた。
明日の朝。ちゃちな信義と、ちっぽけな良心が瓦礫の街に金を撒く。
ウドは、百年戦争が作ったパンドラの箱。質を問わなきゃ何でも有る。

次回「救出」

明後日。そんな先の事は分からない。
10 敵の血潮で濡れた肩。地獄の部隊と人の言う。
ウドの街に、百年戦争の亡霊が甦る。
パルミスの高原、ミヨイテの宇宙に、無敵と詠われたメルキア機甲特殊部隊。
情け無用、命無用の鉄騎兵。この命、金、三十億ギルダン也。
最も高価なワンマン・アーミー。

次回「レッド・ショルダー」

キリコ、危険に向かうが本能か。
11 鉄の騎兵が、走る、飛ぶ、吠える。機銃が唸り、ミサイルが弾ける。
鉄の腕が、秘密の扉をこじ開ける。炎の向こうに待ち受ける、揺らめく影は何だ。
今解き明かされる、小惑星、リドの謀略。
今、その正体を見せる、素体の謎。

次回「逆襲」

キリコ、牙城を撃て。
12 百年戦争と、リド、素体、キリコ、ウド、パーフェクトソルジャー。
縺れた糸を縫って、神の手になる運命のシャトルが飛び交う。
アストラギウス銀河に織り成される、神の企んだ紋様は何?
巨大なタピスタリーに描かれる、壮大なるドラマ。
その時、キリコは叫んだ。”フィアナ”と。

次回「絆」

いよいよ、キャスティング完了。
13 降り注ぐ火玉。舞い下りる鉄騎兵。欲望と秘密と暴力の街、ウドが燃える。
圧倒的、ひたすら圧倒的なパワーが蹂躪し尽くす。
ささやかな望み。芽生えた愛。絆。健気な野心。
老いも若きも、男も女も、昨日も明日も飲み込んで、走る、炎、炎。
音を立てて、ウドが沈む。

次回「脱出」

不死鳥は、炎を浴びて甦る。
14 何もかもが、炎の中に沈んだ。微笑みかけた友情も、芽生えかけた愛も。秘密も。
そして、あらゆる悪徳も同じだ。全てが振り出しに戻った。
兵士は、死んだ魂を疲れた体に包んで、黎明と硝煙の地に向かった。

次回「アッセンブル EX-10」

傭兵は、誰も愛を見ない。
15 遥かな宇宙の闇を走り、破壊の街に曲折し、動乱の黎明に塗れても、
尚、キラリと光る一筋の糸。だが、この糸は何の為に。
手繰り手繰られ、相寄る運命。だが、この運命は何の為に。
炎熱のクメンに、第二幕が開く。

次回「疑惑」

未だ、黒子は姿を見せない。
16 回る弾装。起きる隙鉄。強ばった指がトリッカーを引く。
激芯が空の薬櫛を打ち、虚しい音を立てた時、
皮肉にも、生の充足が魂を震わせ、肉体に溢れる。
ロシアンルーレット。この危険な遊戯が、これこそが、この世に似合うのか。

次回「掃討」

弾装が回れば、リスクが上がる。
17 愛を見たのが幻想なのか。心の渇きが幻想を生むのか。
戦いの果てに理想を見るのが幻想に過ぎないことは、兵士の誰もが知っている。
だが、あの瞳の光が、唇の震えが幻だとしたら。
そんな筈は無い。ならば、この世の全ては幻想に過ぎぬ。
では、目の前に居るのは誰だ。

次回「再会」

劇的なる者が、牙を剥く。
18 変わる。変わる。変わる。
この世の舞台を回す巨獣が、奈落の底でまた動き始めた。
天地が軋み、人々はうめく。舞台が回れば、吹く風も変わる。
昨日も、今日も、明日も、硝煙に閉ざされて見えない。
だからこそ、切れぬ絆を求めて。褪せぬ、愛を信じて。

次回「急変」

変わらぬ愛などあるのか。
19 再戦の為の停戦。破壊の為の建設。
歴史の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。
ある者は悩み、ある者は傷付き、ある者は自らに絶望する。
だが、営みは絶える事無く続き、また、誰かが呟く。
たまには、火薬の匂いを嗅ぐのも悪くない。

次回「思惑」

神も、ピリオドを打たない。
20 運命、絆、縁。人間的な、あまりに人間的なそんな響きはそぐわない。
火薬の匂いに導かれ、地獄の炎に照らされて、
アストラギウス銀河の星屑の1つで出会った、六十億年目の、アダムとイヴ。
これは、単なる偶然か。

次回「フィアナ」

衝撃の、あの日からをトレスする。
21 人は、戦場に何を求める。
ある者は、ただその日の糧の為、引鉄を引く。
ある者は、理想の為に己の手を血潮に染める。
また、ある者は、実り無き野心の為に、硝煙と死臭に塗れる。
雨は汚れた大地を禊ぎ、流れとなり、川となって常に大海を目指す。

次回「遡行」

人は流れに逆らい、そして力尽きて流される。
22 大いなる偶然が全ての始まり。
芽生えた意識は行動を、行動は情熱を生み、情熱は理想を求める。
理想はやがて、愛に行き着く。
愛は全てに仮借なく干渉し、創造の嵐を育む。
そして、放たれた雷は誰を撃つ。

次回「触発」

必然たり得ない偶然は無い。
23 炎熱のジャングルが、狂気を孕む。
それぞれの望み、それぞれの運命。せめぎ合う欲望と、絡み合う縁。
弾幕を潜り抜けた時、突然現れた一刻の安らぎ。
沈み行く夕日に、2つの影が重なる。
だが、想いは、切なくすれ違う。

次回「錯綜」

夜の闇が、茶番を画す。
24 嵐が吹かねば、太陽が輝かぬとするなら、大地を走る無謀なる風となろう。
戦いの果てにしか安らぎは来ないものなら、己の血の滾りに身を任せよう。
それぞれの運命を担い、男達が、昂然と顔を上げる。

次回「横断」

放たれた矢は、標的を射るか、地に落ちるか。
25 崩れ去る信義。裏切られる愛。断ち切られる絆。
その時、うめきを伴って流される血。人は、何故。
理想も愛も牙を飲み、涙を隠している。
血塗られた過去を、見通せぬ明日を、切り開くのは力のみか。

次回「潜入」

キリコは、心臓に向かう折れた針。
26 時代は撓みに撓み、そして、放たれた。
怒涛とは正にこれ。疾風とは正にこれ。
奥クメンを荒れ狂う、狂気と殺戮。
因習も伝統も火に焼かれ、波に飲まれ、過去へと流され行く土砂流。
悲劇は滞積され、歴史となり、神話となる。

次回「肉迫」

キリコは、歴史の裂け目に打ち込まれた楔。
27 クメンでの旅が終わる。振り返れば遠ざかる緑の地獄。
友よさらば。薄れ行く意識の底に、仁王立つ数々の修羅像。
耳に残る叫喚。目に焼き付く炎。次の旅が始まる。
旅と呼ぶにはあまりに厳しく、あまりに悲しい、過去に向かってのオデッセイ。

次回「暗転」

キリコは、次の巡礼地に向かう。
28 全ては、リドの闇から始まった。人は生まれ、人は死ぬ。
天に軌道があれば、人には運命がある。
炎に追われ、閃光に導かれ、辿り行く果ては何処。
だが、この命。求めるべきは何。目指すべきは何。討つべきは何。
そして、我は、何。

次回「運命」

目も眩む破壊の中を、キリコが走る。
29 宇宙の闇を、ただ行く。巨大な鉄の箱が乗せているのは、夢か、地獄か。
男の愛が、女の希望が、巨大な鉄の箱の中で育まれる。
二人は委ねた。姿現さぬ支配者に。
やがて破られるであろう、しばしの安息を。

次回「二人」

スペースオデッセイの幕が開く。
30 過去からの銃弾が、魂を射抜く。傷付いた魂は、敵を求めて暗闇を彷徨う。
レッドショルダーの光。レッドショルダーの影。レッドショルダーの傷み。
砕けた筈の過去、死んだ筈の過去が、キリコの新たな謎を発掘する。

次回「幻影」

病んだ魂は、戦いに安息を求める。
31 この、果てしなく広がる闇は、輝く星の為にあるとしたら。
今日という日が、明日の為にあるとしたら。天国は、この地獄の隣にある筈だ。
ここはもう十分に見た。十分に。
たとえそこが禁断の地であろうとも。

次回「不可侵宙域」

だが、今日という日が、昨日の為にあるのだとしたら。
32 何故にと問う。故にと応える。
だが、人が言葉を得てより以来、問に見合う答えなど無いのだ。
問が剣か、答えが盾か。果てしない撃ち合いに散る火花。
その瞬間に刻まれる影にこそ、真実が潜む。

次回「イプシロン」

飢えたる者は常に問い、答えの中には、いつも罠。
33 愛の究極に、憎しみの究極に、共に潜むのは殺意。
完全なる殺意は、もはや感情ではなく、冷徹なる意志。
人は、神に似せて創られたと言う。
それでは、神の意志に潜むものは、愛か、憎悪か。

次回「対決」

キリコは、神を挑発する。
34 赤い空。赤い土。かつて流された夥しい血がこびり付いた、不吉な星。
ここには、メルキア装甲騎兵団・特殊任務班 X-1
”レッドショルダー”の、鋭い爪痕が刻まれている。

次回「惑星サンサ」

かつてこの星には、赤い肩をした鉄の悪魔が蠢いていた。
35 たとえそれが夢の中の出来事であろうと、思い出すもおぞましい事がある。
ましてや、この身、この体に染み付いた火薬の匂いが、逃れられぬ過去を引き寄せる。
目に焼き付く炎。耳にこびり付く叫喚。
赤い星、惑星サンサがうめく。

次回「死線」

復讐するは、我にあり。
36 家族。望み。笑い。涙。かつてこの星に息衝き、溢れていたもの。
それらは、ある日焼かれて、一握りの砂となった。
砂は撒かれて地表を覆い、砂漠となった。
今、嵐が砂を巻き上げる。
怒りと悲しみの星の素顔が、荒れた空気に晒される。

次回「恩讐」

吹き付ける砂屑が、心に刺さる。
37 求めても、求め得ぬもの。望んでも、望み得ぬもの。
狂おしいまでの渇きが、叶わぬ想いが、殺意と闘志を生む。
心に地獄を持つ者同士の、不可思議なる合意が、壮烈なる対決を生む。

次回「虜」

流される己の血潮で、渇きを癒す。
38 何故、どうして戦う。何故銃を向け合う。
共に落ちた地の底で、互いの心の中を覗く。
そこには、広陵たる砂漠の中、暗夜に銃を求めて立ち尽くす、孤独な己の姿があった。

次回「暗闇」

死が互いを別つまで。
39 己の放った銃弾が、鏡の中の己を撃ち砕く。
飛び散る破片と共に、見えなくなる自分。
遥かな宇宙の彼方、もう一人の自分を映し出す鏡を求めて、クエントへ。

次回「パーフェクト・ソルジャー」

この体の中に潜むものは、何だ。
40 初めから感じていた。心の何処かで。
強い憎しみの裏にある渇きを、激しい闘志の底に潜む悲しみを。
似た者同士。自分が自分である為に、捨てて来たものの数を数える。
声にならない声が聞こえて来る。

次回「仲間」

一足先に自由になった兵士の為に。
41 地表を覆う砂の一粒一粒に、無限の謎を秘めた星。
ここに、全てがある。
PSが。百年戦争が。ギルガメスが。バララントが。
全てのものがここに収斂される。
照り付ける太陽。吹き渡る風。静寂の中に、歴史が眠る。

次回「クエント」

キリコは、自分の過去に出会えるか。
42 文明を見捨てたのか。文明に見捨てられたのか。
延々、悠久の時の流れを溯り、谷の底に行き着いた謎の民、クエント人。
彼等が目指したものは何か。彼等が恐れたものは何か。
アストラギウス銀河の秘密が、この星に眠る。

次回「砂漠」

三千年振りに、稲妻が走る。
43 クエントとは、”谷の底”のこと。
数千年を経て、地の底に姿を隠した超文明を追って、キリコが走る。
クエントの神の子とは? 神の子の野望とは?
全てを包んで煙る谷底に、己のルーツを求めてキリコが彷徨う。

次回「遺産」

キリコは追い、そして、追われる。
44 時空が捻れ、思想が断絶する。
惑星クエントの腸が抉られる。
垣間見えた、古代超文明の輝きが野望をそそる。
アストラギウス銀河の暗闇に、巨大な鼓動が響き始めた。
禁じられた扉を開くのは、誰だ。

次回「禁断」

神の目覚めが始まる。
45 クエントへ。
あらゆる権力が、あらゆる野心が、大いなる謎を秘めた辺境の惑星へと向かう。
クエントの地底に住まうは、神か、悪魔か。
謎は歴史を溯り、閃光は欲望を映し出す。

次回「遭遇」

戦慄が、確信へと誘う。
46 クエントが発する、暗く巨大な引力が、
アストラギウス銀河のきな臭い火種を吸い寄せる。
錯綜する権謀と術策。目に見えぬ無数の導火線に火が走る。
忌まわしくも懐かしい、あの匂い、あの音が甦る。

次回「予感」

クエントの大地が震える。
47 膨大な、あまりにも膨大なるエネルギーの放出。
巨艦を突き抜ける火玉。塵も残さず消え去る艦隊。
三千年の歴史の彼方から、古代のエネルギーが爆発する。
戦闘か、欲望か、キリコか。未知なる意志を触発したのは何か。

次回「異変」

クエントの空が燃える。
48 暗黒の宇宙から届いた、支配者からの招待。
謎の香りに包まれた、絶対権力の甘い味。
そこには、欲望を満たす全てがある。
神の誘惑に、あらゆる野心がが魅せられる。

次回「後継者」

神の意を受けるのは誰か。
49 人の世の喜びも悲しみも、一瞬の星の瞬き。
万物流転。全てが宇宙に仕組まれた、巨大なイルミネーションだとしたら。
底知れぬ闇の中に設えられた、ただ1つの椅子に座り、
いつ果てるとも知れぬ、無数の光の象徴を見続ける者。それは誰か。

次回「異能者」

それが我が運命なら。
50 宇宙でたった一人その資格を持つ男が、座標を定めて走り始めた。
生まれながらのPS。異能者。神の子。
バララント、ギルガメス。アストラギウスの絶対支配。
壮烈な決意が、自らを加速させる。全てをこの手に。

次回「乱雲」

もう止められる者は居ない。
51 死にかけた神が呼んでいる。全宇宙を敵にしても、我が元に来たるべし。
我は与えん、無限なる力を。我は伝えん、三千年の愉悦を。
神なる者の壮大なる誘惑。人たる者の壮絶なる決意。
今クエントに、最後の戦いが始まる。

次回「修羅」

全てを得るか、地獄に落ちるか。
52 一人の男と一人の女が、銀河の闇を星となって流れた。
一瞬のその光の中に人々が見たものは。愛、戦い、運命。
今、全てが終り、駆け抜ける悲しみ。
今、全ての始まり。煌きの中に望みが生まれる。

最終回「流星」

遥かな時に、全てを賭けて。

■ OVA「赫奕たる異端」次回予告集

予告話数内      容
I 眠りは、質量の無い砂糖菓子。脆くも崩れて再びの地獄。
懐かしやこの匂い、この傷み。
我はまた生きてあり、炎に焼かれ、煙にむせて、鉄の軋みに身を任せ、
ここで生きるが宿命であれば、せめて望みはギラつく孤独。

装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
第1話「回帰」

鉄の棺の蓋が開く。
II 荘重なる欺瞞。絢爛たる虚無。武を詠い、秩序を司って七千年。
不可侵宙域にあって銀河を睥睨する大伽藍が、新たなる主を求める。
ドゥ・オステ・オワグーラ・クレ・ヤシディーロ・グラッツィ・ミト・モメンダーリ…

装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
第2話「アレギウム」

黄金の脳髄が脈動する。
III 巡る、巡る、全てが巡る。巡る、巡る、誰もが巡る。
求めるものを知らず、縋るべきを知らず、
数千年の虚妄のままに、幾千万の渇えたる魂が群れを成す。
我も行く、宿命のままに。焼けた大地に孤影を踏んで。

装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
第3話「巡礼」

我が求むるはただ一つ。
IV 誰が仕組むのか。誰が望むのか。満ちるものが満ち、撓むものが撓む。
溜められたエネルギーが出口を求めて沸騰する。
欲望と野心。策謀と疑惑。誇りと意地。舞台が整い役者が揃えば、暴走が始まる。
そして、先頭を走るのは、何時もあいつ。

装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
第4話「臨界」

メルトダウン、始まる。
V 敢えて問うなら答えもしよう。望むることは、ささやかなりし。
この腕に、かき抱けるだけの夢でいい。この腕に、収まるだけの真実でいい。
たとえて言うなら、その名はフィアナ。
フィアナこそ我が命。フィアナこそ我が宿命。

装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
最終回「触れ得ざる者」

触れ得ざる者。ああ、正にその名の如くに。


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