●正義の戦士「ザビタン」 (CV:井上真樹夫)

 自称、正義の戦士。この名に偽り無く、地上侵略を企むアクマ族に敢然と立ち向かう、正義の仮面騎士である。彼がアクマ族を裏切らなければ、この物語は存在しない。つまり、彼が「アクマイザー3」という作品の中心となっている。「(人間社会としての常識で考える)良い行いをしてはならない」という掟に我慢できずにアクマ族と戦う道を選んだだけあって、その正義の心と強さは目をみはるものがある。 アクマ族の父と人間の母の間に生まれた混血児でもある。
 ザビタンを連れ戻そうと執拗に追い掛けて来るアクマ族だが、その中心人物である「メザロード」は、出会う度に「俺の部下になれ、ザビタン!」という台詞を言っていた。そこまで連れ戻す事に拘っているくらい、その力を認められているということだろう。逆に言えばアクマ族の隊長クラスが弱すぎるということか。
 ザビタンは”アクマの紋章”を見せられると頭が割れる程の激痛を感じ、苦痛に顔を歪める。この弱点を突かれ、しょっちゅうピンチに追い込まれるが、ピンチに追い込まれるのも簡単なら、そこから抜け出すのも簡単な様で、あまり「窮地に立たされた」という感じはしない。その為か、中盤以降、アクマ族もザビタンに向けて紋章を見せるのをピタッと止めている(笑)。
 物語の中では、母親が出てきたり、親友が出てきたりとシリアスなエピソードもあったが、ザビタンが「魔法力(まほうりき)」を使う様になってからは、物語自体がコミカルになってしまった。しかし、この馬鹿さ加減が作品の魅力の一部になっていると思えば、素直に受け入れる事が出来よう(笑)。
 ザビタンの魔法力は5つあり、「変わるんだらぁ〜」「戻るんだらぁ〜」「動くんだらぁ〜」「消えるんだらぁ〜」「作るんだらぁ〜」と、その言葉のまんまの効果を発揮する(爆笑)。尚、初めて変身術である「変わるんだらぁ〜」を使用した時は、「チェンジ!ザビタン!!」という掛け声だった。
 ザビタンのジャンケルは「ザラード」。その他にも、腰に付いているユニットを外して、両肩に装着して使用する「ザビタン・ノヴァ」という、小さくは基地の扉から、大きくは基地全てを破壊出来る恐ろしい攻撃兵器を所有している。

母・白鷺千代

●太陽の子「南雲健二」

 ザビタンが魔法力で変身するのは人間だけだが、「誰かに変身」ではなく「完全な1人の人物として変身」したのが、この「南雲健二」である。その正体がザビタンだと知るものは、島一平ファミリー(笑)を除いた全員だったというのはご愛敬か(笑)。
 南雲は、基本的には良い男だが、東都タイムズでは先輩編集員のこの私を敬わない時があるのは頂けない。その時々で「一平!」「先輩!」「一平さん!」と使い分けるのはどうかと思う(苦笑)。今にして思えば、元がザビタンなのだから仕方が無いかと納得している(笑)。非常に爽やかで不自然な笑顔が印象的な二枚目だった。
 

金だよ、金。 ははは、悪いな一平! はははっ


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