ジャケット 対応機種 セガサターン with ムービーカード
タイトル ルナ -SILVER STAR STORY- COMPLETE
メーカー 角川書店
価格 \6,800
発売日 1997年07月04日
購入動機
 メガCDでの秀作RPGである「ルナ -THE SILVER STAR-」。その大幅リニューアル移植である「ルナ -SILVER STAR STORY-」。そのサターン版のアニメーションムービー部分をムービーカード対応とすると聞いて、やはり「買い」と思えてしまうので、「ルナ」ファンである私としては、当然の選択でしょう(笑)。
プレイ所感
 発売されてから1年。発売日に購入しておきながら、ようやく本格的にプレイを始めることにしました。やはり、多少のリニューアルはあるものの、既にサターン版としての「ルナ -SILVER STAR STORY-」は終えていたというのもあって、着手はしないでいたのです。今になって着手した理由は勿論、発売日が決まった続編「ルナ2 -ETERNAL BLUE-」の為に他なりません。

 通常版の「ルナ -SILVER STAR STORY-」と比べ、変わっている点というのは、売りである「アニメーションムービー部分のムービーカードによるフルスクリーン再生」というのが主な点なのですが、その他にもそういったムービーをいつでも観られるアイテムの追加や、隠れたサービス要素であったブロマイドの新柄追加というのもあり、「コンプリート」の名前は伊達じゃないと実感します。

 「ルナ -SILVER STAR STORY-」という作品を改めてプレイしてみて、残念に思う点は変わらなかった(戦闘システムの短調さ、内蔵音源によるBGMの迫力不足)のですが、それ以上に良い点(アニメーションの素晴らしさ、キャラクターの魅力の再認識、作品世界の描き方等)を再確認出来たのは良かったと思います。追加されたブロマイドも私のお気に入りでしたし(爆)。

 ゲームとしては割とサクサク進み、30時間程度でエンディングを迎えることとなりますが、変にレベルアップに時間を割かれたりしない分、物語に集中出来る点は、私にとっては好ましい事ですね。「1本道」と言われてしまえばそれまでなのですが、「ルナ」という作品の目指す方向性は間違っていないと思います。 キャラクター1人1人の存在感も、メガCD版のそれと比較すれば素晴らしいもの(といいつつ、多少物足りなさは感じています)ですし、続編である「ルナ -ETERNAL BLUE-」があるのに、大幅に手を加えられた終盤の展開には、本当に感激しました。アレスやルーナは勿論、ナッシュ、キリー、ジェシカ、ミア。彼等と共にルナの大地を歩いた事は、絶対に忘れません。この良さを多くの方に体験して頂きたいと思っております。

 この作品は、後に続く物語「ルナ -ETERNAL BLUE-」があってこそ、「ルナ」の世界を感じる事が出来ると思っています。全てを見終わって、生まれてくるものがあると思います。それが何かは、プレイした皆様だけが分かる筈です。先ずは、何も言わずに最後までプレイしてみて下さい。それが、私が多くを語るよりも説得力がありますから。
プレイ期間 33時間 総合評価(100点満点) 85点


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