氏の作品は、メガＣＤで「魔法の少女シルキーリップ」「Ａランクサンダー誕生編」、セガサターンで「メタルファイターＭＩＫＵ」と、「らしさ」が良く出ているソフトをリリースしており、それらの進化系である「メタモルＶ」は、従来作品にもあったアニメ的演出、言葉の選択によって感情を反映し、それによって各種パラメータを変化させるシステム、モチーフとなる作品に対して敬意を表する演出等、色々な遊びの要素が詰まったソフトです。 全編通すとちょぴっと短めではあるものの、随所に散りばめられた面白い試み（特に言葉の組み合わせで決める戦闘や、相づちのうちかたで好感度を上げられるシステム）と、ニヤリとさせられるお約束の展開は結構楽しませてもらえました。キャラの性格付けも申し分なく、絵柄的に人を選んでしまう部分を除けば、やってみて良いソフトだと感じます。ちなみに私は「新条咲慧」がお気に入りです（笑）。
作り手の愛情が分かる程に丁寧に作られている本作。お値段との釣り合いを考えると難しい部分はあるかもしれませんが、戦隊ヒーローものが嫌いでなければ、きっと楽しめると思いますよ。
