ジャケット 対応機種 プレイステーション
タイトル ルナ2 -ETERNAL BLUE-
メーカー 角川書店/ESP
価格 \6,800
発売日 1999年05月27日
購入動機
 もう「”ルナ2”だから」という理由しか無いですね(笑)。っと、これでは「ルナ」の動機と変わりませんね(爆)。
プレイ所感
 計算されたタイミングでプレイの終了した「ルナ -SILVER STAR STORY-」(笑)。そのままのテンションで「ルナ2」を始める事は最高の状態とも言えるのですが、いざ始めてみたPS版「ルナ2」の第一印象は、私の期待を大きく裏切ってくれた作品でありました。

 オープニングとプロローグの部分では、セガサターンで不満だった部分にも修正が入っていたので期待は高まったのですが、肝心のゲーム部分では、初めての戦闘で既に「?」を感じ、そのまま進めれば進める程「こりゃ酷い」と思う部分も多くなって行きました。これは非常に残念なことです。

 先ず、戦闘が不満です。各キャラがしゃべる時に間が開き、それに伴い奏でられているBGMがスローになります。これはもう個人的には「お話しにならないレベル」と言わざるを得ません。これはPSのハード特性なのか、開発元のヴァンガードの技術力の問題なのかはここでは触れませんが、折角の「ルナ2」の良さの1つである戦闘を壊されてしまった事は事実です。戦闘のバランス取りも何か違った印象を受け、変に難易度が高まった(歯ごたえを感じるよりも、面白く無いと感じてしまう)のも気になりました。
 第2にメモリカードの読み書きの遅さです。これは私が過去にプレイしたPSソフトの中で最も遅いと感じました。認識も遅い(早い時もある)、読み書きも遅い。手軽にセーブ出来る「ルナ」では、意外と気になる点です。これまたPSの特性なのか開発元のヴァンガードの…(以下省略)。
 そして、PS版の売りでもあった「デュアルショック対応」「新ブロマイド追加」「新ムービー収録」。はっきり言ってしまえば「蛇足」です。違和感を感じてしまった分、寧ろ邪魔な要素かもしれません。それくらいに、「ただ追加しました」という印象を受けました。つまり、制作者の「愛」を感じなかったのです。これは残念でなりませんでした。

 個人的に想い入れが強いゲームであるが為に手厳しく書いてしまったかもしれません。確かにPS版「ルナ2 -ETERNAL BLUE-」は、SS版に比べると悪い点が目立ちます。ですが、最後までプレイして「いつまでも輝きを失わない物語がある」というSS版のキャッチコピーを感じる事が出来たのは、ゲーム部分で気になった事すらも素敵な物語の前では些細な事に感じられたということでしょう。そういう意味では、PS版はやはり「ルナ2」なんです。

 「ルナ2」というゲームをお勧めしたい気持ちはあるのですが、正直言ってPS版をお勧めする事は出来ません。ですが、SS版をプレイ出来ない環境であるのなら、敢えてPS版をプレイして頂きたいですね。それくらい「ルナ」のシリーズを未プレイで終わらせて欲しくないという想いが強いからなのですが(笑)。
プレイ期間 41時間 総合評価(100点満点) 70点


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