◆今回の見所、感想等◆

 第1話ということもあって、内容的には無難にまとめてありますね。物語を引っ張っていく人物もほぼ出揃っているところも、凄いと言えば凄い気がします(笑)。それでも結構淡々と進んで行くので、自分の中で「面白い」とはなかなか思えないかもしれませんね。でもそれはそれ。この話無くして「アキハバラ電脳組」は始まらない訳ですから、これで良いのです。
 見所は「ディーヴァ降臨」に尽きるでしょう。その他に特筆するとしたら、些細な事ではありますが、ひばりが両親を呼ぶ時に「パパ、ママ」と言ったことでしょうか(笑)。
 攻略ポイントは、「ひばりの夢に出で来た王子様の言った”僕のアニマ・ムンディ”」、「白の王子と黒の王子」、「デンスケ変身時に光が向かう宇宙に浮かぶ城(これは最後にも出て来た上、中には夢の中の王子にそっくりな人物が眠っている(?))」ですね。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

デンスケとの出会い。名場面の1つですよね。
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 40%
シリアス:ギャグ比率  9:1 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
「恋ねば」回数 1回(TVはとこ:1)
特筆事項 特に無し
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明
Good Morningで御座います。今日も1日、どうぞ宜しくお願い致しますで御座いますですわ。 5分02秒 初登場、ひばりに対して朝の挨拶。最初はおっとりのんびりな感じだったという証明。貴重。
あらほれまぁ、 5分12秒
10分44秒
11分27秒
「あら」「まぁ」「あらら」のすずめ流。初回から3回も使う、すずめの代表語。
お下劣で御座いますことですこと。 6分11秒 丁寧ではあるものの、用法的にすずめらしさの光る渋い台詞。「ことですこと」がポイントか。
ごっつう悪いんで御座いますけれども、 10分55秒 すずめの性格の片鱗が表れた台詞。くそが付くほど丁寧なのに「ごっつう」を使うのがすずめ流。
フランチェスカ・レオポルド・クラシック・ルノアール・ザンハッサ三世Jr. 11分36秒 すずめのパタPiの正式名称。愛称の「フラちゃん」か「フランチェスカ」でしか呼ばれない為、この名前が付けられている事を知らない者は多い。すずめ曰く「いけてるお名前」だそうだ。
ちゅん? 12分02秒 「すずめ」という名の如く、その泣き声を模倣した代表語。これは「はぁ?」と同義の疑問符。

 第1話という事もあって顔見せ程度なのに、特徴的な台詞はもう登場しているのには驚かされます。特に「あらほれまぁ」「ちゅん?」はすずめ流を極める人には欠かせません。しっかり覚えましょう(笑)。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
記念すべき第1話の冒頭。ひばりの小学校卒業シーン。ご覧の通り、どちらが良いとかではなく、完全に書き換えられています。動いているのを見ると分かりますが、オンエア版で「蛍の光」を唄いながらみんなで行進(?)しているところは、動きが変(飛び跳ねているみたい)です。
桜上水すずめ登場。のんびりとした朝の挨拶を交わしている場面ですが、カメラ位置が違うのが分かりますね。オンエア版では、足踏みしているひばりのパターンが2つしかない為に変です。背景は同じ物を使用しているみたいですね。
「パタPi(デンスケ)を王子様から貰った」とすずめと会話するひばり。場面的には同じですが、絵は変ですよね。すずめの顔だけでなく、後ろの方に居る女生徒も変だから笑ってしまいます。気のせいか、教室まで歪んで見えてしまいます(笑)。
「デ、デンスケ…」と、その名前に絶句するすずめ。表情としてはそれほど崩れてはいないものの、手抜きに感じる部分がリテイクにはありませんね。全体的に立体感に欠ける様に思えます。胸のリボンも柔らかそうにみえませんからねぇ。
ディーヴァが降臨し、その様子に驚くひばり。オンエア版は変では無いのにリテイクされていますよね? でも、場面からひばりの気持ちを考えると「唖然」とした表情よりは、多少の恐怖があって然るべきなので、リテイク版の方が良いと感じます。こんな些細な部分もリテイクしているのが分かります。

 この他にも細かい部分での変更が結構ありました。その大部分は作画修正ではなく、リペイントといった感じですね。その他、場面切り替えの部分に入るプリクラシールの様な画面で使われるBGMが異なっていたり、オープニング映像が全然違う(オンエア版は未完成(?)、リテイク版は第1話専用版になっている)のもポイントでしょうか。 エンディング映像もその絵自体に違いはないのですが、ゆっくり回転しながらカメラを引いているリテイク版に対し、オンエア版は早い回転である程度引いた後、回転が停止してカメラを引いているという違いがあります。
 普通、第1話くらいは完璧なものを持って来ると思っていましたが、結構リテイクされているのには驚きます。その逆に、ビデオ発売用にここまでリテイクしてくれているというのは、スタッフの拘りの様なものを感じなくもなく、感心したりもしました。


●放映データ
話数 サブタイトル 「ディーヴァ」 放映日 1998.04.04
脚本  長谷川勝己 絵コンテ ふじもとよしたか 演出  山口美浩 作画監督 伊達 巻
ゲストキャラ 花小金井雛子:玉川紗己子(この回のみ)
アニメーション協力 特に無し


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