◆今回の見所、感想等◆

 第2話の主役はすずめ。1話と比べるとひばりの方が1歩退いた感じがします。人物紹介の一環なので当たり前と言えば当たり前ですね。その他、デンスケを狙う敵側の関係図が見える重要な回でもあります。展開としては、1話と同様に結構淡々と進むので、面白さを見出し難い回と言えます。それでも、まだまだ。この「アキハバラ電脳組」の面白さは、この積み重ねがあってこそなので、見所を逃さない様にするのが大切です。
 見所は「第2のディーヴァ降臨」に尽きるでしょう。特筆事項としては、ひばりとすずめのディーヴァ降臨の状況は酷似しているものの、その時の感情は全く違っているということでしょうか。その他、ブラッドファルコンと呼ばれた敵のお姉さんの正体は、普通のOL「豪徳寺じゅん」だったということですね(笑)。
 攻略ポイントは、「アキハバラ第参中学校校長と黒の王子の関係」、「1人目のアニマ・ムンディは目覚め、最初のディーヴァは降臨した」「全てはメタトロンの為」、「ホーリーグレイルを手に取るのは選ばれし者のみ」です。言葉としては、「ディーヴァの力の源たる、アイテールの流れ」も心の片隅の留めておきましょう。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

汗を拭くひばり。「あんたって人は…」(笑)。
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 15%
シリアス:ギャグ比率  9:1 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
「恋ねば」回数 1(TVはとこ:1)
特筆事項 特に無し
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明
あらほれまぁ、 4分14秒
8分24秒
9分21秒
14分30秒
14分52秒
1つの話の中にこれほど多く出るのも珍しいかもしれない。「あらあら」「あ〜あ」「あらまぁ」等、用法としては数パターンの登場なので、この回で基本のリズムを掴める筈(笑)。
耳にタコさん、くにゃくにゃで御座いますですわ。 4分17秒 「もう聞き飽きましたわ」という意味。「デンスケが変身した」というひばりの会話にうんざり気味のすずめが言った。新たなすずめ流の開拓である。
見た事も聞いた事もNothingで御座いますですわ。 7分08秒 「パタPiが変身するなんて知りませんわ」という意味。英語を混ぜるのはありがちだが、それに「御座います」を付ける事ですずめ流に早変わり(笑)。
最近、にょきにょき天狗で御座いますですわ。 7分30秒 鼻が高いいう事を効果音を含めて言う、新すずめ流の第2弾。これをとっさに言う為には語彙の量以外にもセンスが必要と言えそうだ。
ちゅーん?
ちゅーん!
11分37秒
20分53秒
「はぁ?」と「やったぁっ!」の違う意味でも言い方1つで変えられる、すずめ流の基礎。徐々にバリエーションを増やして行けるので覚えやすいかもしれない。
この私との約束に、しかとぶっこくなんて 13分09秒 すずめの象徴、「丁寧なのに言葉が悪い」を実践している台詞。「しかと」だけならまだしも「ぶっこく」まで付けているので完璧である。
「やばげ」って感じですわね。 13分09秒 これまた、すずめを象徴する台詞。短いながらも、すずめの性格の片鱗を覗かせている。
まだそんなタコスケの様なことをおっしゃっているので御座いますですわね。 14分54秒 「タコスケの様なこと」とはどういう事なのかという突っ込みをしてはならない、ノリを優先して十分にイメージを伝えている台詞。これまた1つのすずめ流。まだまだ序の口。

 第2話になって、すずめのおっとり感が随分と取れ、特徴的な言葉遣いとノリが確立しつつあります。「あらほれまぁ」と「ちゅん?」のバリエーションも登場し、より使い分け方を明確にして行く必要が出てきました。極める為には乗り越えなければならない試練の1つと言えましょう。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
冒頭、DOSバーガーでデンスケの変身を思い返して悩むひばり。オンエア版は、不安ながらもムシャムシャパクパク、終始頬張っていますが、リテイク版は全く食に手を付ける事無く、デンスケを見て悩んでいます。勿論、リテイク版の方が心情が伝わりますよね?
「デンスケは世界一のパタPiだよ」とデンスケが変身した事を楽しそうにすずめに語るひばり。オンエア版は悪くは無いのですが、リテイク版の顔の向きの方がより自然な感じがすると思います。この修正も拘りの1つと言えるかもしれませんね。
フランチェスカのミサイルで黒こげになるブラッドファルコン。オンエア版は手抜きの極致とも言える「黒一色」ですね(笑)。オンエア版は墨のミサイルだったのかもしれませんが、それって凄く都合の良い解釈ですよねぇ?(笑) ちなみに、ホムンクルスな女生徒も顔の色は黒でした。
ビルから落ちたすずめを助ける為に向かうアフロディーテ。オンエア版はすずめをキャッチしようという態度がありませんよね(笑)。勿論、受け止める時は急に抱えます(爆)。
ケルベロスを見るアフロディーテ。作画が変なのは見ての通りです。表情的にはオンエア版が良さそうに見えますが、この時点でディーヴァに感情は無い為、無表情であるのが正解です。つまりリテイクされて正しくなった訳ですね。

 2話は大きな変更点がありませんでした。それでも5箇所くらいは挙げられてしまう訳で(笑)。この他、オープニング映像が未だに完成していないオンエア版に比べ、リテイク版は完成版になっている事はポイントでしょうか。場面切り替えのBGMが異なっているのは1話と同様です。
 リテイクが少なかったということは、ある程度のクオリティが保たれていたと考えて良いと思うのですが、1話よりも2話の方が安定しているというのも変な話ですよね。まぁ、目立たない部分で手間を省いているかもしれませんが(笑)。


●放映データ
話数 サブタイトル 「黒い流星」 放映日 1998.04.11
脚本  長谷川勝己 絵コンテ ふじもとよしたか 演出  畠山茂樹 作画監督 高橋勇治
ゲストキャラ 女生徒A:かかずゆみ、女生徒B:中西裕美子、女生徒C:谷本卓子
アニメーション協力 特に無し


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