◆今回の見所、感想等◆

 3話の主役はつぐみ。予想通りの3人目です。キャラクターが少しずつ多くなって来たので、1話や2話と基本展開は変わらずともテンポが良くなって来ているのを感じます。それでもやはり淡々と展開して行く上、物語としての起伏が多くないので、まだ「面白い」と言えない部分は残っています。それでも、だんだんと独自のノリを展開しつつあるので、惹きつけられる要素はあると感じられるでしょう。
 見所は「第3のディーヴァ降臨」に尽きますね。これまた前の2人と状況は酷似しているものの、その目覚めの感情は全く異なっているのがポイントです。「愛」「嫉妬」「恐怖」。さぁ、次は…?
 今回は攻略ポイントと言える部分の登場は無かったのですが、相変わらず「ディーヴァ降臨」の関係者はアキハバラ第参中学校校長に呼び出されているという部分は注目しておいて良いと思います。まぁ、忘れる人は居ないと思いますが(笑)。その他、「我がミステリウム・マグヌムの力の一部」と言ったシューティングスターの台詞はチェックしておきましょう。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

カメハメ・マキの占いダイアリーを手に入れたひばり。
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 30%
シリアス:ギャグ比率  8:2 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
「恋ねば」回数 2(つぐみ:2)
特筆事項 特に無し
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明
私にはもう、ゴミくそですので、 8分22秒 ミスドーナッツの「カメハメ・マキの占いダイアリー」プレゼント用スクラッチカードを要らないすずめが、ひばりにあげようと言った。これまた言葉が悪い。余談だが、すずめの父親とミスドーナッツの社長は面識があるらしい(笑)。
ちゅ〜ん? 8分45秒 「あれぇ?」と同義。今まで出てきたものと比べると同じ疑問系でもやわらかめ。
幼少時代からのマブなフレンドで、 9分35秒 すずめがつぐみに無理矢理自己紹介する切り出し文句。「マブな」という言葉が強調されているところから、すずめのやきもち度が伺える。
超〜ムカっ腹ですわ! 11分46秒 すずめの誘いを断ったひばりが、つぐみと一緒にいるのを見て、すずめがもらした台詞。「腹が立ってきた」のすずめ流。
何だか、激ムカで御座いますですわ! 13分17秒 ひばりとつぐみが楽しそうに話しているのを見て、すずめがもらした台詞。「物凄く腹が立っている」を、ドスの利いた物言いで放つすずめ流。
ちゃ〜んと税金は納めていらっしゃいますの? 14分54秒 いきなり表れたブラッドファルコンに対して言った。その姿を見て「大人げ無い格好」と判断したすずめが、真面目に質問をしているのが可笑しい。場面とのちぐはぐさがすずめらしい。
あらほれまぁ、 16分04秒 門限までに家に帰れそうもなくなったすずめが言った。用法としては溜め息と同じ。息をハアッと吐く様に言えば完璧。
きゃあっっっっ!で、御座いますですわぁっ! 16分23秒 ホムンクルスに襲われたすずめが、悲鳴を上げた時の台詞。悲鳴までもが丁寧であるところが、如何にもすずめ流。
見りゃあ解るだろ、ボケ! で御座いますですわ! 16分36秒 襲われているすずめの横を通りかかったひばりの問いに対してのすずめの回答。滅茶苦茶言葉が悪いにも拘わらず、1テンポ遅れて「御座います」を付けているところに、すずめ流の極意有り(笑)。

 今回は、定番の「ちゅん?」「あらほれまぁ」が少な目です。その代わり、「御座います」系のバリエーションが豊富に登場しています。未だ多少のおっとり感が台詞には残っているので、完全なるすずめ流の登場は次回に持ち越しですが(笑)、今のうちに復習しておかなければ置いていかれること必至です。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
車にひかれそうになったデンスケを救い、「気を付けろよ」とひばりに言うつぐみ。表情等は全く同じですが、何故か背景がリテイクされています。何故にどうしてコナミ?(笑)
「カメハメ・マキの占いダイアリー」をひばりに見せるすずめ。個人的にはオンエア版の顔の方が好みですが(笑)、オリジナルキャラクターデザインを尊重しているリテイク版はある意味正しいと言えますね。ちなみに、フランチェスカはリテイク版が正解(笑)。
つぐみに自己紹介をするすずめ。丸々描き直されています。この着替えのシーンは殆ど差し替えられています(笑)。ちなみにこの回は、全体的にまともな作画であっても、オリジナルキャラクターデザインを尊重する差し替えが行われています。
つぐみからスクラッチカードをもらうひばり。「えっ、いいの!?」という表情ですが、同じ嬉しそうな顔でもリテイクの方が良い顔していると感じます。この場面は、表情の作画よりは、差し出している手の作画に問題がある様です(笑)。オンエア版の髪の毛のハイライトが、まるでなっていないのも特徴ですね。
ケルベロスに襲われ、怖がるつぐみ。同じ「恐怖の表情」であっても、オンエア版は「怖くて泣いている」という印象が、リテイク版は「恐怖のどん底」という印象に変わっています。ディーヴァ降臨の為の感情としては、リテイク版が正解と言えますね。

 3話は大きく「着替えのシーン」と「戦闘シーン」の2場面が、かなり差し替えられています。作画として変なものだけでなく、普通のレベルであっても「オリジナルキャラクターデザインを尊重する」という方向で差し替えられているのは、作品としての拘りなのかもしれません。リテイク率は多少高めではありますが、あきらかに酷い作画というものが殆ど無いので、この回は及第点でしょう(笑)。
 ちなみに、この回でオンエア版もとうとうオープニングが完成しました(笑)。ただ、登場は12話までお預けである「大鳥居つばめ」のキャラクターデザインが異なっている(髪型と髪の色)のは注目です(下参照)。リテイク版は第2話から完全バージョンになっているので、これはオンエア版でしか見られない貴重な映像です。
 そうそう、1つ重要な違いがあります。劇中に登場した占い師の名前ですが、オンエア版の「カメリア・マキ」に対し、リテイク版は「カメハメ・マキ」になっています。初めて台詞にリテイクが入った回でもあります。
 
〜 つばめの髪型と色の変化 〜
オンエア版 リテイク版


●放映データ
話数 サブタイトル 「ホムンクルス」 放映日 1998.04.18
脚本  あみやまさはる 絵コンテ ふじもとよしたか 演出  小川浩司 作画監督 伊達 巻
ゲストキャラ 東十条鴨之助:飛田展男(この回のみ)
アニメーション協力 特に無し


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