◆今回の見所、感想等◆

 今回はいきなり今までのノリとは違い、畳み掛ける様なテンポの演出が光ります。3話までの淡々さは、この回をやる為に続いていたのかと思える出来に、ノリが合えば大変面白く感じることでしょう。私がこの回ならではの切り口として用意したコンテンツを見て頂ければ、それを感じて頂けるかもしれませんね(笑)。
 見所は「祖師谷みやま(=デスクロウ)登場」「すずめ&つぐみの漫才コンビ誕生」と「アキハバラ電脳組結成」でしょうか。その他、細かい演出で笑わせてくれる部分が多く、目が離せないというのがこの回の特徴です。
 攻略ポイントは、「3つ目のアニマ・ムンディの覚醒は、我らをミレニアムへと誘う」、「運命の扉は開いたばかり。新たなる試練は棘の道へと続く」、「如何でしょう? その後、例の計画は」、「約束の時には、真っ先に私に例の特権を…」です。夢の中に出てきた「王子様」もポイントと言えましょう。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

みやまが「タコポン」で置いた食事の代金 \280(笑)。
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 5%
シリアス:ギャグ比率  1:9 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
「恋ねば」回数 1(つぐみ:1)
特筆事項 特に無し
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明
勝負無効!勧善懲悪!ダイナマイトが五千本!! 2分38秒 3人組のリーダーが決まってしまい、不本意な結果になったすずめが言い放った台詞。「勝負無効」以降が全然理解不能ではあっても、その勢いによって自分の怒り具合を相手に伝えるという荒技である。以後定番となるすずめ流。
冗談プイプイですわ! 3分16秒 「冗談ではありません」のすずめ流。勝手に「リーダーは俺」と言うつぐみに対して、何でも1番でなければ気が済まないすずめが即時反応した。
桜上水すずめこそ、スーパー・グレート・エレガント・リーダーの、クイーン・オブ・ザ・ワールド!ですわ。 3分25秒 「私こそリーダーに最適」というのをすずめ流に表現したもの。はっきり言って何を言っているのか解らないなりにも納得が出来るという凄い表現。「エレガント」と「リーダー」の発音は特に拘っていたが、その真意は不明。
今やろう、すぐやろう!ですわ。 3分34秒 「ならば勝負するしかないか!」とつぐみに言われ、即答したすずめの発した台詞。すずめの「一刻も早く」という気持ちが乗っている勢いのある台詞であると言える。「ですわ」で締めるのがすずめ流。
おまけに「スリートンガラヤ」とか「ファンキーでべろーん」とか、訳わからなまくりのグループ名を付けようとするかぁ?ゴージャスな根性してけつかりますわっ! 5分54秒 つぐみがリーダーになった事に全く納得のいかないすずめが、その怒りをひばりに言った時の台詞。グループ名も納得が行かず、そこを強調しているものの、その解釈が滅茶苦茶なのはすずめ流であるが故。ちなみに、本当は「スリーマスカット」「ファンキー・トライアングル」がつぐみオリジナルであった(笑)。
ちゅ〜ん 6分32秒 名代「タコポン」で食事をしている祖師谷みやまを見たすずめが、「お友達に、なりたいですわぁ〜」と見とれている様を一言で表した台詞。今までの「ちゅ〜ん」とは、その意味や用法か全く異なっているのに注意(笑)。
実のところ、全くどうにも大した用事ではないのですが、 11分14秒 「大した用件ではない」を説明する台詞。表現として「全くどうにも」は他の場合にも多用されるので、言葉の流れとしては覚えておかなければならないと言えよう。
プンプンですわ! 全くどうして、何故に私が、 16分28秒 怒っている表現の1つ。「プンプン」は標準的ではあるものの、「全くどうして、何故に」が付く事によって「納得出来ない」という部分を明確に表わせているところがすずめ流。
アマチュア・キューティ・ハッピー・バレンタイン・ラブリー隊。略して、アキハバラ隊! 16分28秒 3人のグループ名が「アキハバラ電脳組」に決まる前、すずめの提案したグループ名。フランチェスカの名前と同様、覚えるのも大変な長さではあるものの、略称を最初から言っているところからして、それを察しているのかもしれない。そのままの採用はされなかった。すずめ曰く「エレガント且つファンタスティックな名前」だそうだ(笑)。

 すずめ流の真価発揮。マシンガントークの始まりです。今回登場している長い台詞は、一気に捲し立てる様に言いきらなければならず、難易度が上がりました。これはこの先どんどんエスカレートして行くので、諦めずに頑張りましょう(笑)。
 
◆3人組 リーダー争奪杯 じゃんけん勝負 試合速報◆

Rd.掛け声向き結果
つぐみすずめつぐみすずめ
じゃんけんホイ パー パー
あいこでホイ グー グー
あいこでホイ グー
(チョキ)
パー
(グー)

(左)

(上)
つぐみセーフ
テッちゃんセーフ
じゃんけんぽん チョキ グー つぐみセーフ
ちっけったっ パー グー すずめセーフ
ぽんじゃんぱん (チョキ) (パー) (上) (上) フラちゃんセーフ?(アウトです)
うんじゃんきん (グー) (パー) (左) (右) テッちゃんセーフ
グーチョキパー (グー) (チョキ) (右) (上) フラちゃんセーフ
あんぽんぶん パー チョキ つぐみセーフ
10 のんのんぱー すずめセーフ
11 ぷんぷんぽん すずめセーフ
12 だんくんごん つぐみセーフ
13 ながありわい すずめセーフ
14 なんじゃんぱん パー グー すずめセーフ
15 だんでんどん パー グー つぐみセーフ(つぐみの番では?)
16 ぴんぽんぱん すずめアウト! つぐみの勝ち
詳細 9勝5敗2引き分け 5勝9敗2引き分け ※じゃんけんはつぐみの方が強い様だ。

 一部聞き取りが難しい部分もありますが、ほぼこれで正しいと思います。じゃんけんの結果としてやりとりが変な部分はありますが、それはご愛敬ということで許しましょう(笑)。この結果表を載せているのは、世界広しと言えども、きっとここくらいでしょうし(爆)。
 
◆祖師谷みやまの文学的表現◆

  • 三回も 同じ失敗 愚かモノ
  • 私なら 同じ失敗 しないわよ
  • 命令が あればいつでも 出撃オッケー… 準備ばんたん 気合は充実 お腹はいっぱい 明日は 明日の風が吹くかもしれないと いえないこともなく なくはないと思うよ、うんそうそう…(字余り)
  • 久方の 光ゴボゴボ 柏餅
  • 鳴かぬなら 鳴かせてみせよう 柏餅

  • きゃつらの運命はもはやまるで陽炎の如く。燃える炎にあぶられた極小のミジンコにも似た微生物。今や何人もその存在すら認識の彼方に消え去り、ただ時の向こうで回る万華鏡の如く。あぁ、この悠久なる時の流れの中の、ほんの瞬きに過ぎな〜い〜〜〜〜〜。
  • 雲よ、母なる太陽の姿を隠すが良い。これから始まる惨劇を見ずに済む様に。
  • 今まさに魂のあらぶる災いの風が深遠なる電脳の街アキハバラに吹き荒れようとしている。
  • さぁ、運命の扉を開く序曲が今にも始まらんとしている!
  • 見よ! 運命の鐘の音が今高らかに鳴り響かん。天地驚愕のプロローグが、恐怖と共に歩み込むかな〜〜〜。
  • あぁ、今日ここに邂逅の時を得た喜び! この至福の想いは遥かアンデスの山々に眠るエルドラドに巡り合えた時の如く。
  • さぁ、汝らの持ちし電脳からくり人形、パンドラの箱開くことすらままならず、我等が真の発動の次元を超えし鍵を開かせましょうぞ。

 豪徳寺じゅんに「カルタ娘」と呼ばれた祖師谷みやま(デスクロウ)の川柳や表現が特徴的な台詞です。会話の中に当たり前の様に入れられているのですが、すずめ語録と同様、非常に特徴的な物言いですので、書き留めておきました(笑)。川柳は、意識しなくても川柳として聞こえるので識別しやすいと思います。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
「もしかして、アイドルおたく?」と言われ、「ギクッ」とくるつぐみ。「ギクッ」という台詞のタイミングで画面演出が入るのがリテイク版です。ちなみに、オンエア版も同様の効果は使われるのですが、タイミングがもっと遅いです。リテイク版の方がしっくり来ます。
みやまのロッカー。オンエア版は名前が違います(「祖師谷」が「中目黒」になっている)。ちなみに、オンエア版のエンディングテロップは「デスクロウ」なので、名前がこのタイミングでどうなっていたのかは分かりません。
3体のディーヴァ降臨の演出が、オンエア版は画面を単純に3等分にしているのに対し、リテイク版はこの回専用になっています。好みはあるかもしれませんが、オンエア版の方が豪華ではありますね。
戦い終わっての3人組。オンエア版は急に夜になっていたのに対し、リテイク版は自然に夕方のままになっています。勿論、リテイク版が正しい在り方でしょう。
絵はまるっきり同じですが、背景の色味が違うカット。些細な事とはいえ、こういう変更まで気を遣えるのは大した物だなぁと感じます。

 リテイクは殆ど無く、オンエア版としては十分なクオリティで作られているのが分かります。それでも、みやまの名前が違う等の大きな変更が見られるのはポイントですね。
 リテイクポイントとしては、ちょっとしたタイミングの変更や演出方法の変更なので、制作者側の拘りの変更と言って良いでしょう。


●放映データ
話数 サブタイトル 「デスクロウ」 放映日 1998.04.25
脚本  三井秀樹 絵コンテ 桜井弘明 演出  高橋 亨 作画監督 川嶋恵子
ゲストキャラ 特に無し
アニメーション協力 J.C.STAFF


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