◆今回の見所、感想等◆

 シューティングスターに仕える3人の刺客、ブラッドファルコン、デスクロウ、ダークピジョンを掘り下げる為に用意された回です。初めてこの回を観た方は、きっと驚くのではないでしょうか? 何と言っても、主人公である電脳組の面々が殆ど出てこないのですから(笑)。一見、無駄に1回を使った様に感じられるかもしれないこの話ですが、実はそんなことありません。それに気付くのは少し後かもしれませんが。
 見所は3人の刺客が、何故シューティングスターに仕える(というより惹かれる)様になったかを回想するところでしょうか。そして、仲が悪そうな3人が、何となく心を通じ合うまとめ方もポイントの高いところだと思います。
 攻略ポイントは、またもや特にありません。本編に関わる部分としては殆ど無い為に重要度は低めですが、かと言って適当に流して良い話ではないので、きちんと消化しておきましょう。その積み重ねが「作品の味」として意味を持つ様になる筈ですから。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

「くるっくくっくー♪」。楽しそう(笑)
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 20%
シリアス:ギャグ比率  5:5 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
「恋ねば」回数 1(TVはとこ:1)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
特筆事項 EDは「”太陽の花”Jazz Ver.」
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明

 今回は、すずめの出番がほんの少しだけだった上、特筆すべき台詞が出てきませんでした。今のうちに十分な復習をしておきましょう(笑)。次回をお楽しみに!
 
◆祖師谷みやまの文学的表現◆
 川 柳
  • 旅立ちに あなたに出会う 不運かな
  • あぁこれじゃ 何の為の 旅行かな
 今回は然程沢山の川柳が登場した訳ではありませんが、みやまが何かに付けて川柳を詠むというのが実感出来る回でもあるので、それはそれで問題は無いでしょう。派手に飛ばしている回ではないので、丁度良いのかもしれませんね。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
目覚めのじゅん。大幅な差し替えではありませんが、目が全く違います。これだけの違いでキャラの印象が異なるというのは、目が如何に印象を左右しているかを感じます。
シューティングスターに初めて出会った時のみやま。普通のリアクションとしては、リテイク版の方がしっくり来ます。オンエア版では「は、はぁ」と何でも無い様なそぶりですからね。
月を眺めるじゅん。その場面でのじゅんの想いは、リテイク版の方が良く表れています。オンエア版では「はぁ〜あ」くらいにしかじゅんの気持ちが伝わらないですからね。
「カメラ目線はやめ!」とはとこを注意するじゅん。オンエア版は、その表情よりも手が変です。ちなみに、この場面はリテイク版の方が動きが細かいです。
「あっ、そうだ」と食事中に席を立つはとこ。その行儀の善し悪しは、茶碗や箸に現れています。オンエア版は何もかもほったらかしにしていますが、リテイク版は一応テーブルの上に乗せてから、席を立っています。いくらはとこでも、こんなに行儀は悪くないですよねぇ?(笑)

 作画としては好みの問題もありますが、及第点といったところでしょう。パッと見るとオンエア版とリテイク版の区別が付き難いところも多く、良く言えば「作画のばらつきが少ない」、悪く言えば「作画レベルが高くない」と言えます。それでもアップのカット等にはリテイクが数多く入っていますし、リテイク版はまぁ安心して観られるレベルにはなっていると思います。
 「電脳組」の面々と比べると、力の入れ具合が若干違う様にも感じる3人の刺客達。完璧なる作画は次の機会に持ち越し…ですね(笑)。


●放映データ
話数 サブタイトル 「温泉」 放映日 1998.05.30
脚本  あみやまさはる 絵コンテ 加瀬充子 演出  山崎 茂 作画監督 高瀬 言
ゲストキャラ スミ:吉野裕之、サユリ:堀江由衣、店員:水田わさび、
マネージャー:鈴木琢磨、監督:永野広一、彼女:新谷 恵
アニメーション協力 J・C・F


Back