◆今回の見所、感想等◆

 「大鳥居つばめ」という人物がひばりのクラスに転校して来て、その余りにも異質な存在に戸惑うクラスメート達。ひばりは、そんなつばめを気に掛けて友達になろうと一所懸命です。最近、王子様のことやつばめのことで、ひばりと他のメンバーがすれ違い気味ですが、この後どうなるのでしょう。その辺りを考えて見てみるのも良いと思います。
 見所は「大鳥居つばめ」そのものでしょう。あの冷淡さは非常に怖いものがあります。親切の押し売りの様な事をするひばり(勿論、ひばり本人は自分の気持ちに素直に行動しているだけなのですが)に対して、「お前もうるさい」と言う場面は、非常に印象に残ることでしょう。そんな中、ひばりの言葉が印象に残ったつばめが、今後どうするのかもポイントです。覚えておきましょう。
 少し外れますが、プティアンジュに壊されたパタPi「ケロちゃん」ですが、これについては余裕があったら覚えておいて下さい。5話のパタPiコンテストで優勝した子と同様、後で良いことがあるかもしれませんよ(笑)。その他では、「くるっく1号/2号」が、攻撃する際に「くるっく〜」と言っていたところはお見逃しの無い様に(爆)。
 攻略ポイントは、「ピグマリオンの故事の如く、愛の女神は我等の造りしガラテアに必ずや祝福の笑みをくれるだろう」、「エリュシオンの野へ飛び立つ為に」、「我等をメタトロンへ導けるのは、神の洗礼を受けたアニマ・ムンディのみ」、「奴は所詮、リリスの落とし子」、「”黒のディーヴァ”か。今のわしには、その主人が邪悪な心を持っておらぬよう、祈る事しか出来ん。」、「ディーヴァは5体で初めて1つの意味を成す。」、「最後のディーヴァは必ずしも女神とは限らない」です。
 
〜 私の選んだ、今回の1枚 〜

「どっしぇ〜っっ!?」
●勝手にデータ!
オンエア作画レベル
(「優、良、可、不可」で表記)
リテイク率 10%
シリアス:ギャグ比率  9:1 
お勧め度(5段階)
(「5:高〜1:低」で表記)
重要度(3段階)
(「A:高〜C:低」で表記)
「恋ねば」回数 2(TVはとこ:2)
特筆事項 挿入歌「朱 -AKA-」
◆今回のすずめ語録◆

No. 台詞 発声箇所 説明
ゲロダサで御座いますですわ。ここぞとばかりにおフランス生まれを強調なさるなんて! あんなのポチで十分!ですわ、ポチで!! 6分38秒 つばめのパタPiの名前が「プティアンジュ」と聞き、つばめが注目を浴びているのが面白くないすずめが言った台詞。「ゲロ」シリーズでスタートし、「おフランス」で嫌みと上品を同居させた後、よりにもよって「ポチで十分」という持ち主のことを全く考えない物言いで締めるという、嫉妬で増幅された高レベルのすずめ流。 ちなみにこの後、フランチェスカの名前を「まったりとして、それでいてしつこくない、気品に溢れるエレガントな名前」と、「これが一番」というのを噛み締め、陶酔するのもすずめ流ならではか(笑)。
おフランス帰りだか何だか知りませんのことですが、あなたは何様のつもりでいるので御座いますですか!? 8分13秒 つばめの冷淡な物言いに怒ったすずめが啖呵を切った時の台詞。やはり「おフランス」というところに重点が置かれている様に見える為、心の何処かで羨ましいと感じているのかもしれない事が伺える。それは別にしても、「知りませんのこと」と「つもりでいるので御座いますですか」の2つのパターンを組み合わせた、すずめ流長文の基礎。
ちゅ〜〜ぅん?
ちゅーーーん?
12分57秒
17分17秒
1つ目は、急に大声で悲鳴をあげたかもめの声に驚いた時。2つ目は目の前でいきなり爆発が起こった時。それぞれ驚きの疑問符ではあるが、1つ目は「どうしたの?」に近く、2つ目は「な、何何?」に近い。その時々の気持ちをストレートで表現するのが上達の近道と言えよう。
学校をサボタージュなさって、 13分10秒 「サボる」をしっかり「sabotage:サボタージュ:怠業」として使うところは、正しくすずめ流。英語を混ぜた日本語を使う事はありがちではあっても、それを上品に扱うのはすずめ流ならでは。
筋肉ムキムキの殿方が、いっぱいで御座いますですけど… 13分20秒 少し恥ずかしげに言うところはすずめ流とは違うが(笑)、「ムキムキ」という表現を使い、「殿方」とまとめるところは正しくすずめ流。言葉とは違うが、言い方は非常に珍しいので要チェックか(笑)。
全く、全然、完璧に関係ありませんのことで御座いますですわ! 14分01秒 「全然」を物凄く強調した、否定用法。以前の「何故にどうして」の系統と同様、徹底的に強調する場合に使うすずめ流。「全然」系と「何故」系は一般的なので覚えておいて損は無い。

 なかなか渋めのすずめ流と捲し立て系のすずめ流が程よく出た今回。相変わらず「ちゅーん」のバリエーションが登場し、そろそろ整理する必要を感じている頃ではないでしょうか?(笑) その他「ゲロ」系とや英語、否定用法等、他の系統もそれぞれ整理をした方が分かりやすかもしれませんね。
 
◆デスクロウの文学的表現◆
 川 柳
  • 後戻り 出来ぬ我等の 決意かな
 「最後の司令が下された」と、アニマ・ムンディを殺す決意で戦いに臨む刺客3人衆である為、川柳は言ったものの、軽い場面ではないところがポイントですね。実際は、この命令が下った理由の行間を読むことの方がポイントではあります(笑)。
 
◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆

No. オンエア版 リテイク版 場面説明
アポストルスで登場したダークピジョン。「くるっく1号、2号」が一緒に居るリテイク版の方が豪華(?)ですね。勿論、メカのディテールもしっかりしています。ちなみに、この直ぐ後に出てくるデスクロウも酷いです。
アフロディーテの登場に「何!?」と驚くデスクロウ。場面の描写として表情はオンエア版の方が良い様な気もしますが、作画としてはリテイク版の方が良いですね。でも、マスクの色の違いはどうしようもありませんねぇ…。
眼前に現れた「黒いディーヴァ」。爆炎の中、アフロディーテの方に向き直る場面ですが、どちらが良いかは見ての通りです。しっかり描かれているのは勿論リテイク版ですね。
特にありませんでした。すずめのお怒りの表情でもご覧下さい(笑)。
特にありませんでした。少し嫉妬気味のすずめの表情でもご覧下さい(笑)。

 つばめ初登場の前回より話の中心につばめが居るからか、作画は良いです。何の恨みか、刺客3人衆だけレベルの低さが目立ちます。上を見ればお分かりになるかと…。それでも殆どが問題無い上、問題があるのは前回の回想シーンだったりするので、この回に責任はありませんよね(笑)。
 今まで放映された回の中でもかなり優秀な作画と言える今回。このまま良さが持続出来れば何も問題無いのですが、どうなるかは…お楽しみに。


●放映データ
話数 13 サブタイトル 「つばめ」 放映日 1998.06.27
脚本  長谷川勝己 絵コンテ ふじもとよしたか 演出  畠山茂樹 作画監督 春 巻
ゲストキャラ 特に無し
アニメーション協力 特に無し


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