◆今回の見所、感想等◆ | ||||||||||||||||||||||||
新生薔薇十字団の最期を描く回です。その引導を渡すのが、クリスが待ち望んでいたクレインその人という結末に、驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。結果として、クレインの描く未来地図の為に利用された新生薔薇十字団の500年に渡る悲願は達成されずに終わる訳ですが、その残ったクレインが何を成そうとするのか。それに対し、電脳組はどう行動するのか。これからはそれがポイントとなります。 見所はこれまた「全部」と言って良いでしょう。クリスとクレインの会話で、今まで積み重ねて来た殆どの事柄に解答を導き出せることでしょう。そして、これからのことも…。クリスの愛憎、クレインの残酷な仕打ち等、非常に重たい語りもしっかり見たいところですね。この回の最後、プリムムモビーレが地球を離れる事になりますが、その下で残されたひばりの表情は何を語っていたのでしょうか。残る2話、変に詮索せずに素直に見ることをお勧めします。 攻略ポイントは、「来るべき時、選ばれし天使達よ…」、「私が仕組んだ事は、全て君に仕組まれたというのか!」、「あなたが生きた500年でも人は変われない。だからこの星に未来は無いのです」、「君は、私のイヴでなく、毒蛇だったのか…」です。 |
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◆今回のすずめ語録◆ | ||||||||||||||||||||||||
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シリアスの中にも上手く楽しさを取り入れた回であった為か、バランスの良いすずめ流が出揃った回です。その中で、用法として新しいものも登場して、なかなか楽しませてくれます。「すずめ流」とは少し外れてしまいますが、「上から下から文」の辺りは、そのスピード感を味わって頂ければと思います(笑)。 |
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◆デスクロウの文学的表現◆ | ||||||||||||||||||||||||
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またまた軽めの川柳が登場しましたが、シリアスで重たい話の中でも、しびれ組として登場してからのデスクロウは(勿論、ブラッドファルコンやダークピジョンもですが)非常に心にゆとりが生まれているのを感じます。それを象徴するかの様な川柳は、ほのぼのした印象すら与えてくれていると思います。 |
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◆オンエア vs. リテイク 〜 勝手に選んだ5つの場面◆ | ||||||||||||||||||||||||
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クライマックスを飾るに相応しい作画が当てられ、内容に負けないものに仕上がっていました。その為、リテイクポイントは殆どありませんでした。またまた桜井弘明氏と川嶋恵子さんのコンビでした。これは偶然では無いのでしょうね、ここまで来ると。 私が見た限りでは、プリムムモビーレの描き方だけが違っていました。キャラクターに関しては本当に完璧だったと思います。シリアスな部分やギャグの部分それぞれがキッチリ描かれており、毎度のことながら「毎回このレベルだったらなぁ」と感じてしまいました。残り2話は、完璧なものを期待したいですね。 |
●放映データ | |||||||
話数 | 24 | サブタイトル | 「失楽園」 | 放映日 | 1998.09.12 | ||
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脚本 | あみやまさはる | 絵コンテ | 桜井弘明 | 演出 | 高橋 亨 | 作画監督 | 川嶋恵子 |
ゲストキャラ | 特に無し | ||||||
アニメーション協力 | J.C.STAFF |