◆今回のハルカ様◆

 悲しみの底から抜け出せず、塞ぎ込んだままのハルカ様。すすり泣く声か、「今更私だけ助かったって…」という希望も何も無い言葉を口にするくらいしかありません。そんなハルカ様を観ている私も辛い気持ちになってしまいます。
 常にしゃがみこんで、顔を上げようとしないハルカ様のお姿はとても悲しく切ないものですね。特に背中からの描写は、観ていられないものがあります。前からの描写は…、ノーコメントとさせて頂きます。ここは、目が行ってしまう様に描いて欲しくはありませんでしたね(汗)。
 それと、アンジェラさんに「来い」と言われて、腕を引っ張られながら歩くハルカ様は、何だか惨めでした。まるで、某新世紀アニメの主人公の様で、とても遣る瀬無い気持ちになってしまいました。
 何にせよ、今回のハルカ様は、お姿はそれなりに出でいるものの、殆ど顔を見せて下さる事はありませんでしたし、言葉も殆ど発しませんでした。
 
◆今回の堀江由衣さん◆

 ハルカの台詞が泣き声と「今更私だけが助かったって…」の2つくらいしかないので、特に印象に残る様なものはありませんでした。ただ、「私だけが助かっても」という台詞は、ハルカのその時の気持ちを考えると言い方が難しかったのではないかな?と思いました。個人的には、もう少し絶望感が入っていても良かった様にも思えますが、心の何処かで「私を助けてくれたパパとママの為にも生き続けなくちゃ」という気持ちもあったと思うので、その部分を表現するのは大変だったと思います。 それを考えると、堀江由衣さんの台詞は上手くまとめられていたと感じますね。
 
◆今回の見所、感想等◆

 ずっと塞ぎ込んだままのハルカ様の変わりに、ロボットさん達の活躍は結構ありました。フライヤーを浮上させる為にプロテクト解除に全力を注ぐクレリック先生、リーブスさん。それを手伝う(見守る)スパイク君。見張りを続けるトリガー君。そして、ハルカ様を守るアンジェラさん。
 ハルカ様の「私だけが助かったって…」という言葉を耳にして、「お、お前…」と何かを察したアンジェラさん。その直後にフライヤーの防衛システムが働き出したのですが、ハルカ様を抱えてレーザーを掻い潜って走るアンジェラさんは格好良かったです。
 原作ではいとも簡単にフライヤーを浮上させたハルカ様ご一行ですが、アニメ版は展開が全く違うので、これからどうなるのか楽しみですね。フライヤーが飛び立つ理由がハルカ様に直結するのかどうか。この辺りの描き方を含めて、その違いを楽しみたいと思います。


●放映データ
話数 11 サブタイトル 「フライヤー」 放映日 1998.12.21
絵コンテ 中山岳洋 演出 中山岳洋 作画監督 小林利充
原画 笹嶋啓一、片岡康治、澤田博範、中山岳洋
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