◆今回のハルカ様◆

 前回に引き続き、ちょっと大人っぽい表情のハルカ様。部屋の扉のところで言い合いをしているリリスとアリスを見て「何をしているの?」と言うところや、何だか良く分からない事を言われ「はぁ?」と言うハルカ様は、結構良かったです。やはり女の子同士だからなのか、少し安心している感じが見て取れます。転んだアリスを「大丈夫?」と助け起こしたり、「これ、あなたのでしょう?」とハルカ様を襲おうとしていたレンチを差し出しすハルカ様の優しさ溢れる笑みも忘れられません。
 カナトにアジトを案内されている最中、爆音を聞き、「ロボットさん達かも」という思いで駆け出そうとするハルカ様。そんなハルカ様を引き止め、「何故そんなにまでして」と冷たく言い放つカナトに対して、「ロボットさん達は、私の家族だからよ!」というハルカ様の言葉は真実味がありました。そして、それを小馬鹿にした様な態度をとるカナトに、「どうして?」と悲しむハルカ様の表情も印象に残っています。
 カナトに「着いてこい」と言われ、ロボットの残骸が残る通路を通った時に見た、スパイク君と同型のロボットの残骸を見て震えるハルカ様は見ていられませんでした。
 
◆今回の堀江由衣さん◆

 物語も折り返しを過ぎ、2回目の見せ場である「カナトのロボットを信じない理由」の核に迫っている今回。両親の死という事実を受け留め、1つ大人になったハルカを感じられる様になったと思いました。喜怒哀楽も最初の頃に比べれば随分とメリハリが付いていると感じますし、何より場面場面のハルカ様の気持ちにとても近い(同じと言っても良いくらい)言葉を感じます。「ハルカ」というキャラクターと向き合う時間から、色々身に付けたかな?と思いました。
 最終回までカウントダウンを開始する次回以降、より「ハルカ」という1人の女の子で居なければならない場面が多くなると思いますが、今の調子で感動のラストを迎えられる様な演技を楽しみにしたいと思います。
 
◆今回の見所、感想等◆

 アリスとリリスの魅力全壊^H開といった感じで、この辺りの展開は原作には無いものの、後々の展開を考えるととっても上手く描いていたかなぁと思います。何だかちょぴっと可愛らしいです。
 一方、ハルカ様側のロボットさん達は活躍の場が殆どありませんでした。それでもアンジェラさんが一番目立っていましたね。特に、たった一言のすご味を利かした「ハルカは、何処だ!」は印象に残るものがありました。流石は深見さんといったところでしょうか。それと、やはり特筆すべきなのはカナトの冷徹さでしょうか。今後、カナトの心の揺れ具合がどの様に表現されるか、今井由香さんの演技にも期待しちゃいます。
 原作とは進行の仕方が大きく変わっているアニメ版「カナト編(?)」ですが、上手く整理されていると思います。ハルカ様達がキャッチしたという通信の事についても伏線とも言えるフォローも入れていましたし、引き立たせるべき場面を引き立たせ、それに合わせた演出を持って来ていると感じました。次回は「鉄コミュニケイション」の中でも大きな見せ場の1つである「カナトの母親」の話です。絶対に観なくちゃ!


●放映データ
話数 16 サブタイトル 「憎しみ」 放映日 1999.02.01
絵コンテ KIKU 演出 神原敏昭 作画監督 しまだひであき
(補)小林利充
原画 山崎輝彦、都丸 保、飯飼一章、森中正春
動画 Lee Pro
ゲストキャラ カナト:今井由香、ソーン:石井康嗣、ホーニー:大塚明夫、
アリス:長沢直美、リリス:小桜エツ子


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