my best friend ジャケット
◆オープニングテーマ「my best friend」◆
 作詞:Sora/作曲:川井憲次/編曲:船山基紀

 最初に前奏を聴いた時、文字にすると「!?」という感じのインパクトを受けました。そのままオープニングを観ていると、「作詞:Sora、作曲:川井憲次」という、1つの黄金コンビが担当しているのを知り、納得納得。どうも私はこういう曲に弱いのか、映像とのマッチングも手伝って、一発で気に入ってしまいました。今では滅多にやらない、「CD発売前に録音して、繰り返し聴きまくる」という事をした事実が、それを裏付けていますね。

 番組のオープニングとして初めて聴いてからCD発売まで1ヶ月半。フルコーラスが聴きたかったという反動からなのか、CDが発売されてからの1ヶ月半ほど、毎朝、毎晩、通勤往復に至る2時間以上6時間程度を常に聴き続けた(2曲合わせてですが)というのも、我ながら凄い事だと思います。それだけ聴いているのにも拘らず、今でも飽きていないというのは、私にとっての「名曲」であるからに他ならないからだと感じています。

 歌詞の内容は恋の歌なのですが、その曲と歌声で爽やかに明るく可愛らしく聞こえて来る感覚が心地よく、素直に聴けてしまうのは総合的な仕上がり具合によるものなのだろうと感じます。流石に、歌い手である堀江由衣さんの声域を意識して作ったというだけありますね。他の堀江由衣さんの歌と比較しても、何か伝わって来るものを持つ歌だと思います。
 
my best friend ジャケット裏
◆エンディングテーマ「Dear mama」(C/W)◆
 作詞:Sora/作曲:川井憲次/編曲:船山基紀

 打って変わりとても落ち着いた感じのエンディングテーマ。映像としては宝石が輝いて回っているだけのものなのに、何故こんなにも心に染みるのでしょうか。初めてTVでこの歌を聴いた時に、包まれる様な温かさを感じる事が出来ました。しばらくこういった感じの歌を聴いていなかったというのもあって、私の心を掴んで離さない歌となりました。正に「こんな歌を聴きたかった」といった心境でした。私にとって、1998年の最後に出会った素敵な歌です。

 夢を追って親元を離れ、大変だけれども健気に頑張る女の子の、母親に宛てた手紙を唄ったこの歌は、ワルツ(3拍子)に乗って、優しさに溢れる心温まる歌だと思います。それを更にそう感じさせる堀江由衣さんの清んだ歌声は、フッと目頭が熱くなる瞬間さえもたらします。堀江由衣さん御自身に近い感じの歌である事が、この歌の魅力を引き出している部分かもしれませんね。

 番組の主人公である「ハルカ」の境遇を考えると、この歌は涙無しでは聴けない部分があるのですが(裏ジャケットを見ると余計にそう思えます)、そういった点はエンディングテーマとしてカッチリ決まっていると言えますね。更に、エンディングの映像の宝石がハルカの純粋な心を表しているのだとしたら、最後にその心が宝石箱に仕舞われながらハルカの胸に大切に抱かれて行く部分は非常に感動的だと思います。

 オープニングもエンディングも気に入った作品というのは、私の中では結構珍しいのですが、今回は特にエンディングの方が気に入りまして、聴き込み比率で言ったら4:6、いや、3:7くらいでエンディングの方を多く聴いていると思います。それと、フルコーラスを聴いてから完全にハマったということを付け加えておきます。それほどまでに私にとっては、フルコーラスの歌詞から伝わるものが大きかったのです。最後の方は、色々な意味で目頭が熱くなります。今でも。


my best friend / 堀江由衣

1998.11.18 発売/PCDG-00101/\1,000(税抜)/(株)ポニーキャニオン

◎良かったら、是非聴いてみて下さいねっ☆


Back